2024/03/07

洋楽を使った英語学習方法とは?メリットやおすすめのアーティストを紹介!

英語学習 洋楽

この記事を書いた人

バークレーハウス編集部 BerkeleyHouse
東京・市ヶ谷にある語学スクール。IELTS公式テストセンターの運営のほか、IELTSやTOEFLの対策講座、英語や中国語をはじめとする40言語に対応した語学教育を提供。

英語学習においてもっとも大切なことは「継続すること」です。

しかし、机に向かって問題集を解いたり、ひたすら単語帳で単語を覚えるようなやり方は負荷が大きく挫折しやすいと思います。

そこで、楽しみながら英語を学ぶ方法として「音楽を使う」というやり方があります。

音楽を活用することによって、勉強という意識をもたずに英語を身につけることができるだけでなく、リスニング力や文法力、語彙力、スピーキング力など、多方面において効果を発揮します。

  • 英語学習に音楽を使うメリットについて
  • 具体的な勉強方法
  • 英語学習におすすめの曲を紹介

この記事では、上記について紹介・解説します。

目次

英語学習には洋楽がベスト?メリットを解説!

英語学習を続けていくなかで、なかなかやる気や勉強が思うように続かないときがあると思います。

そんなときは、洋楽を聞いて勉強するのも一つの手です。

好きな曲を楽しむと同時に英語学習もでき、一石二鳥です。

次に、英語学習に音楽を使う大きなメリットについて解説していきます。

モチベーションが続く

やはり一番のメリットは「モチベーションを保ちやすい」という点だと思います。

英語学習の問題集に載っている文章や音源の内容は、どれも興味があるものとは限らず、なかなかやる気が出てこないものです。

しかし好きな曲であれば「歌詞を理解したい、聞き取れるようになりたい」という気持ちが湧きやすく、自然と学習する気になると思います。

無意識に英語の感覚がつく

学習効果を最大化するためには意識的に英語を聞くことが重要ですが、ただ音楽を聞き流すだけでも英語の音やリズムに慣れることができます。

これは通勤通学中など場所を選ばずできるため、とくに初心者で英語学習の習慣がついていない方はとりあえずリスニング学習の代わりや、息抜きとして英語の音楽を聞くというのもオススメです。

あらゆるスキルを磨くことができる

リスニング力だけではなく、歌詞を確認することで文法力や語彙力を磨くこともできます。

しかもフレーズが音と結びついているため、ただ単語帳などで暗記するよりも記憶に残りやすいというメリットもあります。

また、歌詞を音読したり、曲を歌ったりすれば発音やスピーキング力の向上にも繋がります。

音楽を用いて学習する方法

これは音楽だけに限りませんが、リスニングの学習をするときは「狭く深く聞くこと」を意識してください。

複数の曲を次々に聞いていくのではなく、一曲を歌詞や発音などに注目しながら聞いていき、ある程度歌詞の意味を理解したら次の曲へ移るという意味です。

それでは、具体的な学習法を見ていきましょう。

音楽を用いた学習法

  • 1. 歌詞のフレーズを確認する
  • 2. 歌詞を見ながら聞く
  • 3. 歌詞カードや、Youtubeの字幕などを無しで聞く

① 歌詞のフレーズを確認する

まずは歌詞カードを見て、聞き取れない部分で何と言っているのかを確認しましょう。

このときに単語や文法などを調べて歌詞の意味がわかる状態にします。

コツは「直訳しないこと」です。

歌詞のため直訳すると意味が通じにくくなることがあるため、曲の雰囲気や前後の意味から意訳するとつかみやすいはずです。

慣れてきたら一曲を通して、自分なりの和訳を作るのも面白いと思います。

もし単語を調べても意味がわかりにくければ「曲名 和訳」とネットで検索すれば和訳をまとめたサイトなどが出てくるので、参考にしてみてください。

歌詞を見る際の注意点としては、文法的に正しくなかったり、スラングであったり、学習的にあまり好ましくない表現も出てくる点です。

以下に挙げる例は、基本的に使用しないことをオススメします。

具体例

  • She don’t. = She doesn’t.(sheやhe など三人称単数が主語の場合、動詞にsがつくことが文法的には正しいですが、歌詞では音の響きなどを重視してこのようにdon’tとされることが多々あります)
  • ain’t = is/ am/ are +not やhave/ has+notの省略形
  • ‘cause = because の短縮形
  • その他Fワードや差別用語など

② 歌詞を見ながら聞く(+音源にかぶせて歌ってみる)

次に歌詞カードを目で追いながら聞いてみてください。

すでに表現や意味を調べているため、最初に聞いたときよりも聞き取れる部分がかなり増えていると思います。

発生と音声変化

  • 歌詞カードを見ながら聞くときのポイントは「発生と音声変化」です。
  • なぜかというと、「正しい音が頭に入っていない」という点が英語を聞き取れない大きな理由の1つだからです。

とくに10代以降など、一定の年齢に達してから英語を始めた方はカタカナの音で英語が頭に入っているため、文字で見たときに頭のなかに浮かぶ音が正しい発音とずれていることが多々あります。

また、英語は単語が繋がったり、消えたり、音声変化をすることが多いことを理解しましょう。

たとえば、”Good night.”という表現を見て「グッド ナイト」のように発音する方は少ないかと思います。

それよりも「グッナイ」というようにGoodの”d”やnightの”t”を自然に省略して発音すると思います。

これは頭のなかでスペル通りのカタカナではなく「英語の音」として認識できているからです。

いわゆる英語の発音ルール、「リエゾン(リンキング)」というものになります。

正しい発音を身につけるために必要なのは、目で見た文字と正しい音を紐づけることです。

歌詞を見ながら聞いてみたあとは、歌にかぶせたり、追いかけたりして一緒に歌ってみると発音の向上や、英語のリズムを身につけることができます。

このときは、できる限り音源に近い形で、単語の発音や抑揚などを真似するようにしましょう。

歌のため感情を入れて歌うと、より抑揚がつくと思います。

③ 何もなしで聞く

最後に歌詞を見ないで、曲だけを聞きましょう。

この時点で、まだ聞き取れない、あるいは意味がわからない部分があれば、再び歌詞や発音を確認しに戻りましょう。

とはいえ、100%聞き取れるようになるのは難しいため、だいたい80%以上が目安で良いと思います。

ここまできたら次の曲へ移って、また①から同じプロセスで学習していきましょう。

これを何曲も繰り返すことによって英語力を上げることができます。

曲を選ぶときに気をつけるポイント

次に、選曲する際に気をつけるべきポイントをまとめました。

ラップソングは避ける

ラップで英語学習をするのは、上級者向けと言わざると得ません。

ラップというジャンルの特性上、音感や語呂を大事にするため、ネイティブでも聞き取れないような発音や速いスピードで歌われていることが少なくありません。

また、文法がかなり崩れていたり、スラングや用法に注意が必要な表現が使われていることが多く、あまり学習には向いていないと思います。

アクセントが強すぎない歌手を選ぶ

歌手によっては歌唱中のアクセントが強すぎて聞き取りが困難な場合があります。

マイケル・ジャクソンがその点においてはあまり学習向けではないように思います。

ただ、その歌手が好きでどうしても使いたい場合は聞き取りに重点を置くというよりも、歌詞の内容を中心にピックアップする、また曲ではなくインタビュー動画を教材にするという方法もあります。

マイケル・ジャクソンも普段の会話はかなり聞き取りやすいです。

英語学習におすすめの聞き取りやすいアーティスト、サウンドトラック例はこちらです。

  • ディズニーソング
  • The Beatles
  • Taylor Swift

好きな方はチャレンジしてみることをおすすめします。

英語学習におすすめ、英語歌詞の洋楽5選!

かなり筆者の好みが出たチョイスですが、どれも名曲ばかりですので、ぜひ聴いてみてください。

それでは実際の曲を見ていきましょう。

Friday I’m in love – The Cure

1992年にリリースされた9thアルバム『Wish』収録曲でThe cureの代表曲です。

92年のUSビルボードTOP100で18位にランクインしています。

歌詞の内容はラブソングなのですが、共依存なカップルを描いています。

英語単語の発音もはっきりとしていて、英語初心者の方におすすめです。

Lonely – Justine Bieber

2021年リリース6thアルバム『Justice』の収録曲で、タイトル通り「孤独、一人」を歌にしています。

アーティストとして、トップを走り続ける孤独さを表現しています。

パーソナル部分を描いた歌詞に、共感する人も多いのではないでしょうか。

スローテンポな曲で、比較的歌いやすい部類だと思います。

ただし、歌詞の発音がやや難しく、英語中級〜上級者に適しているでしょう。

Last Dance – ONE OK ROCK

あえて日本人の歌手からピックアップしました。

歌詞が英語であれば、日本人が歌うものも十分教材になります。

この曲は、2015年リリース7thアルバム『35xxxv』の収録曲です。

曲調はゆったりとしていて歌詞も発音が簡単な英単語が多く、英語初心者に適しています。

Take Me Home, Country – Roads John Denver

この曲は1971年にアメリカでリリースされました。

ジブリ映画にも使用され、日本でも知られた名曲です。

さまざまなアーティストにカバーされているため、ジョン・デンバーのオリジナルを聴いたことの無い人もいるのではないでしょうか。

カントリーらしいスローテンポな曲調で、歌いやすい歌詞となっています。

一つ一つの単語の発音はしやすいですが、Moonshine(密造酒)といった隠語をはじめとした、さまざまな単語をうまく使い当時のケンタッキー州との繋がりを表現するなど、奥が深い曲となっています。

歌詞にはダブルミーニング(2つ以上の解釈が一つの言葉に含まれている)も多く、はじめは理解が難しいかもしれません。

しかし、とても歌いやすく英語初心者にはおすすめです。

また、世界的にも有名な曲ですので、外国人の方と一緒に歌えば盛り上がること間違いなしです。

All The Small Things – blink182

1999年リリース、3rdアルバム『Enema of the State』の収録曲です。

今回紹介した楽曲のなかでも、一番歌いやすいでしょう。

曲の内容は、メンバーであるトム・デロングの実体験がベースとなっています。

「仕事から帰ると階段にバラが置かれてた、彼女が自分のことを気にかけてくれたのが意外だった」と、MVからは想像できないほどセンチメンタルな内容です。

この曲は、記事のはじめに解説した”ain’t”が多用されています。

語呂や音を重要視しているからですね。

歌詞の英単語は高校生レベルで歌いやすく、盛り上がる曲となっています。

まとめ

冒頭でも述べた通り、英語学習にもっとも必要なものは「継続」です。

ずっと勉強ばかりするのではなく、たまにはメリハリをつけるために音楽など、自分の好きなものと英語学習を繋げていくことが大切です。

ここで見たリスニング学習法は、曲でなくても映画のセリフやYouTubeの動画など、スクリプトがあればどのような音源にも応用可能なため、ぜひ身につけてください。

Page
top