留学に興味はあるけれど、躊躇している人もいるかもしれません。
また、以下のような不安を抱えている人も多いと聞きます。
- 自分は英語が本当に伸びるのだろうか
- 海外の治安はどうなのだろうか
この記事では、アメリカ留学をおすすめしない理由を解説します!
また、留学先での失敗例や成功させるためのポイント、留学の向き不向きも解説しますので、ぜひ最後まで読んでいってください!
アメリカ留学をおすすめしない理由とは何か
まず、アメリカ留学をおすすめしない理由について解説していきます。
主なおすすめできない理由は、以下の通りです。
- 治安が悪い地域がある
- 留学費用が高額になる
- 日本人留学生が多い
- 都市部以外は交通の便がよくない
では、一つずつ解説していきます!
治安が悪い地域がある
ニュースやインターネットでも連日報道されているように、日本では見られない犯罪が起きる可能性があります。
一番は、アメリカで大きな社会問題でもある「銃社会」であるということです。
日本とは異なり、身分証明書さえ提示すれば銃を気軽に購入できるのがアメリカの特徴です。
日本でいうホームセンターに、銃の入ったガラスケースが並んでおり、一定の年齢や条件を満たせば購入できます。
また、価格はピンキリですが、日本円で10万円以下の値段で手に入る銃もあります。
このことからも、アメリカは銃が身近な社会であることは間違いありません。
当然ながら、護身用や許可された狩猟のために保持している人がほとんどですが、銃を保有するハードルが日本より圧倒的に低いです。
では、どう対処すればいいでしょうか
まずは、事件に巻き込まれないように注意することが重要です。
銃の保有をしているかどうかに関わらず、危険そうな人物とは関わらないように、今後自分と関わる人を見極めていきましょう。
そういった思想の人は、普段の日常生活でもトラブルを起こしている場合が多いです。
具体的には、学生であれば授業に遅刻することが多い、提出物や約束事が守れない、社会への不満をよく口にしている、喧嘩っ早いことがある、などです。
また、パーティやイベントなども最近は注意が必要です。
クラブやパーティーのイベントは、様々な人と交流のしやすい場ではありますが、その分危険も多いのも事実です。
無差別事件なども報じられていますが、集団になることでより狙われやすくなる場合があるのが近年の銃事件の傾向です。
大勢が参加するイベントやパーティ、セキュリティやガードのない集会に、長時間参加することは控えても良いかもしれません。
反対に、セキュリティチェックの厳しいイベントや、知り合いの多い少人数イベントには積極的に参加し、英語力のブラッシュアップや異文化交流をおこないましょう。
留学費用が高額になる
治安と同じく気になるのが、お金の問題でしょう。
近年の円安もあり、日本人留学生には苦しい留学生活になってしまう可能性があります。
日本国内ではお昼の外食一人当たり1000円は普通かもしれませんが、アメリカではまず不可能です。
【2023年現在】アメリカのランチ代
- 2023年現在では、チップも含めればドリンクでも1000円〜、サラダでも1500円〜、メインディッシュは2000円〜と想定しましょう。
さらに、円安傾向がどこまで進むかは誰にもわかりませんし、都市部の大学に進学すればさらに高いこともあります。
1ドルあたり150円、160円ともなれば、さらに節約が必要になってきます。
また、節約ができない学費もドル払いですから、円安に伴って大きく上昇することも想定しておきましょう。
対策方法は以下になります。
- 奨学金を獲得する
- 就学支援金(JASSO)などを利用する
- 学費の安い大学(州立大学など)に進学する
- 自炊する
筆者がアメリカ大学院生のときには、大学の寮の友人と一緒に食事を持ち寄ったり、みんなで自炊当番を決めて食事をまかないました。
また、アメリカ人だけではなく韓国や香港からの留学生にもとても助けてもらいました。
お返しにカレーライスやおにぎりを作ったりなど、節約と異文化交流、英語力アップを同時にできる良い機会でした。
日本人留学生が多い
日本人留学生は、ほぼどこの大学にもいると思って良いでしょう。
人気の西海岸方面の大学には、特に多くいます。
留学の失敗例でよくあるのが、日本人と仲良くして時間を多く過ごしてしまい英語をほとんど使わなかった、ということです。
留学の目的は、英語力のアップと異文化交流がメインです。
せっかく留学しているのに、ずっと日本人と過ごしてしまうと英語力もコミュニケーション能力も身につけることができなくなります。
先述のように、同じ日本人留学生は「困った時には頼れる存在」でありますし、一緒に切磋琢磨しあっていく友人です。
ですが、毎日ずっと過ごしているとデメリットの方が先行してしまいますので注意しましょう。
都市部以外は交通の便がよくない
アメリカの交通事情
- 電車やバスが整備され、交通網が発達しているのはニューヨークなどの都市部に限られます。
筆者がアリゾナ州に留学していたときには自転車と、安く購入した中古自動車が主な移動手段でした。
多くの日本人は、自転車のみで移動をしていたようですが、あまり困った様子はありませんでした。
というのも、アメリカは日本の地方以上に車社会ですので、ほとんどの人(大学生も含めて)が車を所有しています。
遠方への移動が必要な場合や、冷蔵庫などの大型商品の購入の際には、快く連れて行ってくれる方が多いです。
むしろ、私の中古車は頻繁に故障し、度重なる修理費用で家計が苦しかったです。
アメリカ留学でよくある失敗の例とは
次に、アメリカ留学でよくある失敗例をお伝えします。
具体的に失敗例を知っておくことで、回避することができますので、ぜひお読みください!
授業の内容が理解できない
留学生のよくある失敗は、授業についていけないことでしょう。
最初の半年間は、授業で教授や他の学生が言っていることが理解できない、宿題のリーディング量がとても多く読みきれないことがほとんどでしょう。
また、レポートが多く締め切りに間に合わない、といった問題にも直面するでしょう。
今からできる対策としては、以下になります。
- 留学が決まってからも、英語学習を継続する
- 海外大学の無料配信オンラインコースなどを受講して慣らしておく
- 精読だけではなく、スキャニングやスキミングを活用した速読法も身につける
- 英語のタイピングスピードを上げる
費用はかかりますが、大学附属のESLコースに肩慣らしで参加する方法もあります。
いずれにせよ、TOEFL満点の留学生やアメリカ人大学生ですら、アメリカの大学は勉強についていくのが大変です。
ときには学生同士で助け合いつつ、半年間頑張ってみましょう。
半年もすると日常生活にも慣れ、カルチャーショックやホームシックを乗り越え、英語力の高まりを実感する頃合いですので、過ごしやすくなるでしょう。
日本人留学生と過ごしてしまう
先述のように、日本人と過ごす時間が長いと、あまり英語力はアップしません。
ですが、友人を無下にするのも気が引けますよね。
そんなときは思い切って、お互い英語だけで会話することを提案してみましょう。
いざという時に助けてくれるのも日本人の方が多いです。
互いに学べあえる環境づくりをしておくことが大切です。
資金が足りなくなる
留学中に予定外の出費があり、資金が足りなくなる場合もあります。
まずは自分が滞在している期間の学費、生活費を確保できるかを確認しましょう。
また、留学先での病気は日本の健康保険適用外です。
民間の保険会社が提供する保険に入っておけば、緊急の手術の際にも費用を補填してくれます。
わかりやすい例として、知人の体験談にこういったものがありました。
アメリカの手術例
- アメリカで虫垂炎の手術を受けたが、当時のレートで200万円の請求をされた
不幸中の幸いで、彼は民間の保険に加入していたので、すべての費用がカバーされましたが、自費で払うのははっきり言って無理です。
いつ何が起きても耐えれるように、余裕のある準備が必要です。
アメリカ留学にはメリットが多くある
ここまでアメリカ留学のデメリットや失敗例をお伝えしてきました。
ですが、アメリカ留学にはそれ以上のメリットがあると考えています。
- 世界各国の人が留学に来る
- 学校の選択肢が広い
- 世界的に有名なサービスや技術が集まる環境で過ごせる
- アメリカ英語が学べる
ここからは、アメリカ留学のメリットについてお伝えします。
世界各国の人が留学に来る
アメリカの大学は、とても多様な人が集まるのが特徴です。
というのも、アメリカの大学が多様性を重んじるのは、多様な文化が混じり合うことで大きな革新が起こり新しいアイディアが生まれることを知っているからです。
ヨーロッパ、アジア、オセアニア、南米、アフリカなど、私も多くの国からの留学生と交流することができました。
香港の大学生とサッカーをしたり、メキシコ人のルームメイトと食事をしたり、ブラジル人と英語でディベートしたりと、人生でかけがえのない経験をすることができました。
これは英語力と並ぶ留学のメリットと言えるでしょう。
学校の選択肢が広い
アメリカには多様な大学が存在し、選択肢が多くあります。
- コミュニティカレッジ
- 小規模リベラルアーツ系大学
- 大規模4年制大学
- 超有名私立大学
- 世界の最先端技術を牽引する理系研究大学など
日本国内の大学では、ここまで選択の幅はありません。
また、日本の大学と大きく異なるのは、学部の選択肢が広くマイナー専攻(副専攻)も選べるという点です。
メジャー専攻+マイナー専攻
- メジャー専攻でコンピュータサイエンス、マイナー専攻で英文学といった選考も可能になるのがアメリカ大学の特徴です。
理系と文系の知識を組み合わせることで新しいアイディアが生まれたり、革新的なものを生み出す人材を育てようとする気概があるからでしょう。
英語力だけでなく、授業を通して様々なスキルを身につけることができますし、逆に一点集中して専門分野を作ることができるのもアメリカ大学の面白いところです。
世界的に有名なサービスや技術が集まる環境で過ごせる
ご存知のとおり、アメリカには最先端のサービスや企業が集まっています。
技術の最先端を走る企業と連携している大学もたくさんあります。
企業がインターンシップで優秀な学生を引き抜いたり、起業する学生を支援したりと企業と学生の結びつきが強いのもアメリカの特徴です。
理科系の大学では、最先端技術を研究したり開発したりしていますが、日本の大学よりも企業からの資金援助も厚く、研究のスピードや認可も取りやすいのが特徴です。
世界的に有名な企業に就職することも不可能ではないでしょう。
アメリカ英語が学べる
アメリカ英語は世界で使われる標準的な英語です。
日本の検定教科書や、教材のほとんどがアメリカ英語に準拠しています。
訛りが少ない地域で学ぶことができれば、日本人には有利かもしれません。
また、アメリカ英語をマスターしておけば、世界中で使える汎用性があり、コミュニケーションもしやすくなるでしょう。
アメリカ留学をする際のポイントとは
ここではアメリカ留学を成功させるためのポイントをお伝えします。
先述の失敗例を避けつつ、成功ポイントを押さえて、最高の留学生活を送りましょう。
外国人と積極的に交流する
先述の「日本人と関わりすぎる」という失敗例の反対で、外国人と積極的にコミュニケーションを取るようにしましょう。
アメリカはどの国よりも多様性に長けている国です。
世界中の多様な考え方やバックグラウンドを持つ人と同じ環境で生活できる留学は、他の国では経験できないものとなるでしょう。
日本人留学生が少ない学校に行く
大学選びの際には、日本人留学生の比率が低い大学がおすすめです。
大学のHPやカレッジボードなどで、留学生の出身地割合が公表されていますので、一つの参考指標にしてください。
ただ、いずれの大学でも日本人学生はいますので、適度に助け合いつつ、貴重な留学の時間を有効に過ごしましょう。
留学する前にできる限り英語力を上げておく
留学先では、どんなに英語力の高い人でも順応するのに時間がかかります。
平均すると半年くらいは授業や課題に苦労すると言われています。
できる限り早く順応して、授業や課題、日常生活を楽しむためには、日本国内にいるうちから英語力を高めておくのが良いでしょう。
特に、海外で学習しにくいのが文法です。
日本国内の参考書の方が複雑な文法は理解しやすくなります。
文法力のない人が「留学すれば英語力は自然と上がる」と思って渡米したが、伸び悩んでしまった、というのはよくある話です。
基礎的な語彙・文法力をしっかり身につけ、できる限り多くのインプットとアウトプット時間を留学前の段階から確保しましょう。
アメリカ留学に向いている人と向いていない人とは
では、アメリカ留学に向いている人と向いていない人はどんな人でしょうか。
アメリカ留学に向いている人とは
アメリカ留学に向いている人は、以下の特徴があります。
- 積極的にコミュニケーションをとることができる
- 自分の考えをきちんと伝えようとする態度がある
- 独立心、向上心があり、一度決めたらやり切る意志力がある
- 困ったり悩んだりしたら、人に助けを求めることができる
- 計画的にやるべき事をこなし、提出物などの期限を守ることができる
- 身の回りの事(食事、洗濯など)をきちんと自分でできる
- 幅広い学問領域に興味があり、学ぶことが好きである
アメリカ留学に向いていない人とは
反対にアメリカ留学に向いていない人の特徴は、以下の通りです。
- 「きっと誰かが助けてくれる」と思っている
- 一人で悩んで部屋にこもってしまう
- 提出物などの締切を守れず、学業において向上心がない
- 自ら考えて行動することが苦手で、常に誰かと一緒にいないと不安である
- 大学の学問にあまり興味がなく、学ぶことが好きではない
まとめ
少し厳しいことも書きましたが、アメリカ留学は今までにない経験ができる有意義な時間になるはずです。
また、アメリカは日本人にはとても人気のある留学先であるため、失敗例や成功談をたくさん聞くことができます。
先輩たちから学び、失敗をうまく避けつつ、自身の留学が成功となるように準備を怠らないようにしましょう。