2023/06/08

アメリカ留学のビザ申請手順と必要書類・注意点をわかりやすく解説

study-abroad-visa-us_thumbnail

この記事を書いた人

バークレーハウス編集部 BerkeleyHouse
東京・市ヶ谷にある語学スクール。IELTS公式テストセンターの運営のほか、IELTSやTOEFLの対策講座、英語や中国語をはじめとする40言語に対応した語学教育を提供。

アメリカへの留学を考えている方々のなかには、留学ビザの仕組みや取得方法について知りたいという方が多いのではないでしょうか。

海外留学するうえで、ビザについて知っておくことはとても重要です。

ビザを取得するためには、早めに準備を始めなくてはなりません。

本記事では、アメリカ留学のビザ申請に必要な書類や手続き・注意点について解説します。

本記事を参考に、スムーズなビザ申請ができるようになりましょう!

目次

ビザが必要かどうか確認する

study-abroad-visa-us2

ビザ申請手続きや要件は、個人の状況や留学プログラムによって異なる場合があります。

自分の希望する留学の場合は、ビザが必要なかどうか、必要であればどのような準備がいるのかを事前に調べておく必要があります。

ビザ申請には、想像以上に時間がかかる場合があるため、早めに手続きを開始することをおすすめします。

日本を出発する日までに余裕をもって申請できるよう、前もって準備を進めましょう。

また、注意点として、ビザの条件や内容は予告なく変更になることがあります。

具体的な情報や手続きについては、留学を検討している大学や教育機関、またはアメリカの大使館や領事館のHPから正確な情報を入手してください。

最新情報は、公式の米国ビザインフォメーションサービスでも確認できます!

アメリカ留学のビザの種類

アメリカの留学ビザには、留学目的でアメリカに滞在するための異なる種類のビザが用意されています。

ビザは、入国管理や安全保障・経済的な影響・法の遵守などを確保するために必要とされています。

ビザを正しく取得し、ビザの条件に従って留学生活を送ることで、アメリカでの滞在を安全かつ合法的に過ごせます。

以下では、代表的なアメリカ留学ビザの種類を説明します。

F-1ビザ

F-1ビザは、アメリカの大学、私立小学校・中学・高校などに入学し、学位取得や語学学校での学習を目的としてアメリカに留学する学生向けのビザです。

主に、大学や高等教育機関で正規の学位プログラムに参加する留学生が利用します。

週に18時間以上の授業を受ける、または91日以上の語学留学を予定している方に必要です。

期間は最大5年、渡航前に申請が必要で、多くの必要書類を準備しなければなりません。

M-1ビザ

M-1ビザは、専門職業学校や職業訓練機関での学習を目的とする留学生向けのビザです。

主に、実践的なスキルや職業訓練を受けるためにアメリカへ留学する学生が利用します。

たとえば、アメリカでデザイン・美容などの専門学校に通う方に必要です。

期間は通常1年、渡航前に申請が必要で、こちらも多くの書類を用意する必要があります。

ESTA

ESTA(Electronic System for Travel Authorization)は、一時的な観光やビジネス目的などの短期滞在(90日以内)に適用されるプログラムです。

1週間の授業時間が18時間以内、滞在が90日以内ならESTAが申請できます。

申請費用は$21で、取得から2年間有効です。

ただし、長期間の滞在を伴う留学をするためには、ESTAのみでは滞在できません。

最新情報と要件については、学校やアメリカの大使館、領事館に確認しましょう!

アメリカ留学のビザ申請についての注意点

ビザ申請書類は、正確で完全な形式で提出する必要があります。

長期休み前や手続きに変更があった場合などに、予想以上に時間がかかることもあります。

個別の状況やビザの種類によっても異なるため、正確な情報にもとづいて手続きを進めることが重要です。

そのため、スケジュールに余裕をもって準備を進めることが何よりも大切です。

場合によっては、面接の準備が必要になることもあります。

時間に余裕をもって準備する

大学の春休み前など、留学のための申請が多い時期は混みあい、手続きに時間がかかることがあります。

またビザの要件は予告なく変更されることがあり、その変更に対応するために通常より時間を要することもあります。

学校に問い合わせても返答が遅い場合や、必要な書類の発行手続きが時間や手間を要するなど、予想外の問題が発生することもよくあります。

ビザ申請の面接は条件を満たせば免除される

現時点では2023年12月31日まで、条件を満たした場合の面接免除が延長されています。

免除の条件は以下のとおりです。

面接免除の条件

  • 日本国籍である
  • 日本に滞在している
  • 日本・アメリカ、またはそのほかの国で逮捕歴がないこと
  • F・Mまたは一部のJビザ(中高生・大学生・教授・研究者・短期滞在学者・専門家に限る)を申請
  • ESTA申請で却下されたことがない
  • ビザの種類に関わらず、14歳以降にアメリカビザを取得したことがある

面接は留学の動機を説明できるようにする

面接免除の条件を満たさない場合は、面接が必要となります。

また、条件はいつでも変更になる可能性があります。

面接が必要になったときに備えて、準備をしておくことも必要です。

ビザ申請での面接は、アメリカ留学の動機を聞かれることがあります。

明確に答えられない場合、却下される可能性もあるため注意しましょう!

面接は英語の場合もある

面接は、日本語で行われることが多いです。

しかし、入学時に語学力が必要な大学などの場合は、英語で行われることもあります。

日本語か英語かは面接官によって異なるため、英語で答えられるように準備をしておくといいでしょう。

アメリカ留学のためのビザ申請に必要な書類

study-abroad-visa-us3

アメリカ留学のためにビザを申請する際には、特定の書類を提出する必要があります。

これらの書類は、留学のビザ申請において重要な役割を果たし、留学の許可を得るために必要な情報です。

アメリカ留学のビザ申請に必要な書類は、以下のとおりです。

必要な書類概要
パスポート滞在日数+6か月以上の有効期間がある現在のパスポート
過去10年間に取得した古いパスポート
証明写真5cm×5cmサイズのカラー写真
背景が白で撮影日が6か月以内のもの
※メガネ着用は不可
ビザ申請書
(DS-160)
オンライン上で英語での入力が必要
個人情報や留学目的、ビザの種類などに関する質問に回答する
入学許可証
(I-20)
アメリカの大学または教育機関から発行される入学証明書
SEVIS費の領収書SEVIS申請費$350を支払う際に発行される、レシートや領収書を提出
財政能力証明書
(英文)
経済的な自己負担や留学費用をまかなえることを証明するための書類
銀行口座の残高証明書、奨学金証明書、スポンサーの書面などが含まれる場合がある
面接予約確認書面接予約確認書を面接時に持参する
クリアファイル上記の必要書類を入れて提出する

アメリカ留学のためにビザを取得する手順

アメリカ留学ビザを取得するまでの一般的な手順は、以下のとおりです。

入学許可証を入手してから必要書類の入手・ビザの申請・面接・費用の支払いなど、ビザ申請手続きは、詳細かつ時間を要する場合があります。

早めに準備を始め、正確で完全な書類を提出するように心がけてください。

教育機関の入学許可証(I-20)を受け取る

アメリカの大学や教育機関に入学し、留学プログラムに申し込みます。

学校の入学要件や手続きに従って必要な書類や申請料を提出し、入学が承認されるようにします。

手続きを終えたら、入学許可証(I-20)が発行されます。

入学許可がおりていること、必要な留学資金があることの証明はメールで受け取り、プリントアウトします。

オンラインで学生ビザを申請する

オンラインでDS-160ビザ申請フォームに記入します。

個人情報や留学目的・学校情報などに関する詳細を提供します。

そのほかに、パスポート・入学許可証(I-20)・デジタル証明写真などが必要です。

クレジットカードを用意し、申請料金として$160を決済します。

また、2023年5月30日より、申請料金は$160から$185への引き上げが適用されました。

面接を予約する

面接免除の対象でなければ、面接の予約をします。

予約は、オンラインでも可能です。

アメリカの大使館や領事館のHPで、ビザ面接の予約手続きに関する指示に従います。

アメリカの大使館・領事館は全国に5か所あります。

東京、大阪、那覇、福岡、札幌のなかから近い場所を選び予約をします。

予約の際には、DS-160フォームの確認番号が必要です。

SEVIS登録費用の支払い手続きを済ませる

アメリカに入国する前にSEVIS料金を支払います。

この料金は留学生情報の登録に使用されます。

SEVIS登録費用は$350です。

必ず面接日の3日前までに手続きをしましょう。

また、領収書はプリントアウトしておく必要があります。

面接を受ける

面接予約日にアメリカの大使館や領事館に出向き、ビザ取得のための面接を受けます。

面接では、個人の留学目的や経済的な状況に関する質問が行われる場合があります。

必要書類を確認し、忘れずに持参しましょう。

面接会場に持ち込めるものは限られているため、荷物は最小限にする必要があります。

面接会場に持ち込めるものは、以下のとおりです。

  • 携帯電話1台
  • 手持ちのバッグ(25cm × 25cm)
  • 必要書類が入ったクリアファイル
  • 書籍
  • 傘(荷物検査前に傘立てに預ける)

ビザ付きパスポートを受け取る

ビザが承認されたあとは、指定した方法でビザ付きのパスポートを受け取ります。

東京・大阪のいずれかで無料で受け取れます。

ビザの受け取りには、事前予約と写真付きの身分証明書が必要です。

郵送での受け取りも可能ですが、追加費用として3,410円が発生します。

無事にビザを受け取ったあとは、航空券の予約や英語学習の強化など、留学の準備を進められます。

ビザ申請は最新情報を常にチェック

ビザ申請は、予告なく変更になる場合があります。

アメリカのビザ申請について変更されると、準備が間に合わずに申請ができないなどの状況になる可能性があります。

国内だけでなく、海外の機関との手続きにおいては、予期しない問題が起こる可能性が高いことがあります。

正確な情報を得るためには、常に最新情報をチェックしましょう。

ビザ申請をスムーズに行おう

study-abroad-visa-us1

今回は、アメリカ留学ビザの取得手続きの流れと必要書類について紹介しました。

ビザ申請は変更があり、準備が遅れる可能性もあるため、早めに手続きを始めることが重要です。

また、情報の変更や予期しない問題が起こることもあるため、常に最新情報を確認しましょう。

適切なビザを選び、正確で完全な書類を提出すれば、ビザの取得は難しくありません。

バークレーハウスでは、留学に関するさまざまなお悩みについて、無料相談を実施中です。

ビザ申請の手続きで困ることがあれば、お気軽にご相談ください。

留学に関する無料相談のお申し込みは、コチラから!

https://berkeleyhouse.co.jp/wp-content/uploads/2024/10/kaplan-overlay.jpg
Page
top