イギリスへの留学を検討している方のなかには、楽しみな反面、失敗しないか不安に思っている方も多いのではないでしょうか。
ポイント!
- 英語発祥の国で留学を成功させるためにも、イギリス留学の失敗例と対策について知っておきたい方のために、本記事ではイギリス留学でよくある失敗例、失敗しないための対策・注意点などについて紹介します。
また、覚えておくとよいイギリスの常識についても解説していきます。
より留学生活を楽しめるように、ぜひ参考にしてみてください。
イギリス留学でよくある失敗例
ここでみなさんに念頭に置いておくべきことは、海外留学での失敗はつきものだということです。
まずは、イギリスへ留学して困ったことや大変だったこと、辛かったことなどを実際の失敗例に基づいて紹介していきます。
英語が聞き取れない
イギリスに到着したときから、すべてのコミュニケーションが英語になります。
留学前の英語学習が十分にできなかったため、語学レベルがうまく上がらず、まったく英語が理解できないというケースがあります。
日本の英語教育ではアメリカ英語を中心に教えているため、イギリス英語は単語も発音も耳慣れないことも多く、最初は聞き取れないことがほとんどです。
また、イギリス英語のなかにも訛りがあり、ロンドン以外の地方に留学先を選んだため、強い訛りを理解できなかったという学生もいます。
とくに大変なことは、上記のような理由から理解できないまま、適当な返事をしてトラブルに巻き込まれるケースです。
文化も異なる海外生活では、わからないままにしたことが誤解を招くこともあります。
授業についていけない
イギリスの授業方法が日本とは異なり、授業についていけなかったという声もあります。
海外大学の授業は基本的に、事前の下準備が必要であり、自分の意見を主張する参加型の授業も取り入れています。
参加型の授業は、予習していなければ発言ができないことから、自主的に勉強するというプラスのサイクルが身についていきます。
とはいえ、リスニングだけの授業に慣れている日本人にとっては、自分の考えを皆の前でプレゼンをすることに最初は苦労する学生も多いです。
課題が多すぎて終わらない
留学したての頃は、課題の多さに戸惑ったという留学生の声もきこえてきます。
また、イギリスでは、授業の最後にはかならず課題が出ます。
その数も一つひとつにかかる時間も日本よりはるかに多いため、スケジュールをきっちりとたてて取り組む必要があります。
英語の資料を読み、課題に応えるエッセイが課されるため、リーディングする量は想像以上にあります。
この作業は、ネイティブの学生でも大変です。
英語力が低い状態のときは、なおさら時間と労力が必要になってしまいます。
友達が作れず孤独な毎日を過ごした
遠慮しがちな日本人の性格から、友達作りに失敗したというケースがこちらです。
失敗例
- 学生寮に入ったものの、なかなか友だちが作れない
- 食事中や食後も一人で過ごすことが多く、日本語のサイトを見ることが多くなった
上記のように、交流を広げる環境はあるのに寂しい思いをしてしまったというものです。
また、学校では英語力の低さが恥ずかしく、友達を作るために積極的に話しかけられなかったことや、誰からも声をかけてもらえないという体験をした留学生もいます。
海外では、自分から話しかけないことで、心を開いてくれない人と相手が誤解してしまうこともあるのです。
日本人の友達しか作れない
不慣れなことが多い留学生活のなかで、日本人の友達を作ることは悪いことではありません。
日本人の友達に頼りすぎてイギリス人の友達を作れないという失敗例もあります。
日本人と相性がいいのか、アジア人を中心としたグループが多く作られているのをよく見かけます。
居心地のよさから、イギリス人の友達を作る努力をしなくなってしまうようです。
また、イギリス人同士のグループができていて、その中には入りにくく、仲間にしてもらうためのコミュニケーションをとらないままにしてしまう例もあります。
せっかくイギリス人と友達になれる機会があるのに、積極的になれないのはもったいないですよね。
病気にかかってしまう
留学生活で変わることは言語環境だけではありません。
生活マナーや食事など、生活に関わるすべてが初めて経験することばかりになります。
日本とはあらゆる環境が異なるため、日常生活を送るだけで疲れてしまう学生もいます。
初めての環境での疲れから発熱して倒れてしまったが、医者の探し方やかかり方などもわからず部屋で寝ているしかなかった、というケースも耳にします。
また、ドラッグストアを把握しておらず、風邪薬を買えなかったというパターンもありました。
疲労とストレスでホームシックになった
海外留学では、滞在し始めてから2~3か月後にホームシックになりやすいです。
最初の数か月は、海外生活がなにもかも新鮮で頑張れてしまうものですが、慣れない環境でストレスがたまるのも事実です。
留学前に抱いていた目標が果たせず、毎日辛いことが続くと、現実と理想のギャップを感じてしまいがちです。
また、想像以上に英語でのコミュニケーションができない状況だと、突然すべてを投げ出して日本に帰りたくなることもあります。
滞在先との相性
留学が成功するかどうかは、居住環境によっても左右されます。
日本で予約した滞在先に実際に行ってみると、期待とは違ったという話をきいたこともあるでしょう。
きれいではない、不潔そうに感じたという声もありました。
学生寮の場合は、他国からのシェアメイトと合わなかったケースもあります。
生活習慣も文化も異なる留学生との生活は、1人の時間が必要な方には合わないこともあるようです。
悩み
- 食事が合わない
- ホームステイ先の家族との会話に入れない
ホームステイを選んだ学生のなかには、上記のような悩みを持つ学生もいました。
イギリス料理は、味付けの薄さが苦手という日本人が多いです。
自分で調味料を持っていき、ホームステイ先に相談してみるのもよいでしょう。
英語でコミュニケーションを取るきっかけにもなるはずです。
イギリス留学で失敗しないための7つの対策
ここまでは留学生に共通する失敗例を紹介しました。
次に、イギリスへ留学してから困惑しないために、事前にやっておきたいこと、心がけておくべきことなどについて紹介していきます。
留学前に英語をしっかりと勉強しておく
イギリスへの留学を決めたのだから、英語は現地で学習すればいいのでは?と考えてしまいがちです。
学校ではもちろん、日常生活でも英語能力は必須です。
注意点
- ネイティブが話す英語は想像以上に速く、学校でも日常生活でもコミュニケーションを取るのが難しいとなれば、孤独を感じてしまうかもしれません。
日本人との交流だけにおわらないためにも、留学前にできる限り英語学習に取り組みましょう。
考えを論理的に伝えられるようにする
イギリスの学校での授業は、受動的なものではなく能動的な態度が求められます。
自分の考えを論理的に表現できることが、評価に繋がるためです。
通常の会話においても、自分の意見を相手にしっかりと伝える必要があります。
日本のように相手が察してくれることを期待せずに、自分の考えを理解してもらえるよう表現していきましょう。
留学前から準備できることは、日本語でも自分の考えを持ち、きちんと伝えられるようにしておくことです。
現地で出会う人との相互理解を深めるためにも、事前練習をしておくことが大事です。
分からないことは理解できるまで尋ねる
英語が苦手である場合、よくやってしまうのが聞き取れなくても理解したふりをしてしまうことです。
わからないままにしてしまうことで、トラブルにつながることもあるため、あきらめずに理解できるまで聞きなおしましょう。
英語に慣れないうちにトラブルが起こると対処するのもひと苦労のはずです。
トラブルを未然に防ぐためにも、簡単に“ Yes ”と言わないことが大切です。
イギリスの現地情報はしっかりと把握する
現地へ到着してからは、言語のほかにも順応しなければならないことがたくさんあります。
対応していく力をあげるために、渡航前に現地イギリスの情報を十分に調べておくことも大切です。
トラブルへの対応方法、住居やアルバイトなどの求人情報、サークル、レッスンなど授業以外の活動を事前に把握しておきましょう。
事前調査をしていれば、現地でも慌てることなく、行動がとりやすくなるはずです。
学校選びは慎重に行う
イギリスに行ってから、選んだ学校が自分に合わないことに気づいてから後悔するのはもったいないことです。
納得するまで調べたうえで学校を選びましょう。
留学した先輩や留学エージェントのカウンセラーの体験談を参考にするのもおすすめです。
どうしても学校が合わない場合は、潔く学校を選びなおすのも一つの手段です。
1年など長期契約ではなく、最初の数カ月だけの契約にし、そのあと延長するなど、選択が柔軟にできるほうがよい場合もあります。
自分から積極的に話しかける
ネイティブの人達と仲良くなるためには、自分から積極的に話しかけることが重要です。
最初は英語力が気になって物怖じするかもしれませんが、どんどん恥をさらしていきましょう。
目の前のネイティブの人が、生涯の友人になるかもしれません。
また、学校のクラスメイトだけでなく、普段よく行くお店の店員さんと仲良くなることも英語の上達につながります。
行きつけのお店で、自分から話しかけることで英語でのコミュニケーションの機会を作り、英語のやり取りに慣れていきましょう。
困ったときは人に頼る
留学中は予期せぬトラブルや、英語が話せず困る場面に遭遇することもあります。
日本人、アジア人、ネイティブ、誰でもよいので、本当に困ったときは人に頼りましょう。
頼ることで、コミュニケーションの機会が生まれ、友情が芽生える可能性もあります。
異なる環境において、すべて一人で解決しようとするとストレスがたまり、留学生活そのものの継続が難しくなりかねません。
困ったときはお互い様という言葉があるように、助けてもらったら、今度は自分が困った人を助けることが大切です。
イギリス留学に心がけたいポイント
ここからは、イギリス留学中に失敗のない生活をするために、覚えておいて欲しいポイントについて紹介します。
メンタル面のケアについても紹介するので、参考にしてみてください。
留学する目的を持つ
言語も文化も異なる環境で学習を続けるためには、留学する目的を明確にしておくことが大事です。
何のためにイギリスまで来たのか、留学を通して何を得たいのかなどをはっきりさせることで、目的達成までの道のりもイメージできます。
途中で学習が辛くなったとしても、目的を達成するために今は何をやったらいいのかを考えられるようになり、困難も乗り越えられるでしょう。
恥ずかしがらない
日本には沈黙は金という言葉があるとおり、日本人はおとなしい人やシャイな人が多いです。
日本での感覚は、海外では決してよい評価を受けるわけではないと心にとめておきましょう。
何も言わないことで誤解されるよりも、自分の意見をしっかり伝えるほうが相手により伝わります。
積極的にコミュニケーションを取ることが、お互いの理解を深めることになるでしょう。
落ち込んだら気分転換をしよう
1人で知らない国、街で生活していると、落ち込むことも多くなりがちです。
家にこもってくよくよするのではなく、まず外に出てみましょう。
リフレッシュのためにも、気晴らしの散歩をして、街の人たちと触れ合ってみてください。
公園には、子供やペットなどもいるため、話しかける機会が作りやすく、癒し効果も期待できますよ。
危機管理の気持ちを忘れない
イギリスはヨーロッパのなかでは治安がよいとされていますが、やはり日本に比べると治安はよくありません。
とくに日本人留学生は、置き引き・スリなどの被害に遭いやすいといわれています。
対策方法
- 人が多く集まる都市部では、バッグや貴重品を肌身離さず持ち歩いてください。
また、ダウンタウンなどのクラブやバーでは、ドラッグなどの誘いを受けてしまう可能性もあります。
話しかけてくれたからといって、気を緩めないようにすることが大切です。
イギリスでの生活をエンジョイしよう
わざわざお金と時間をかけてイギリスへ行くからには、エンジョイすることを忘れないようにしましょう。
辛い経験も、角度を変えれば良い思い出に変えることができることがあるでしょう。。
失敗や間違いを怖がらず、異文化生活を存分に楽しむことが大切です。
知っておくと心強いイギリスの常識
ここでは、失敗を少しでも減らせるよう、日本とは異なるイギリスの常識について解説します。
飲酒の常識
イギリスでは基本的には、アルコール類の飲酒・購入は18歳から合法です。
ビールやサイダー(リンゴの発泡酒)については、地域差はありますが、16歳から飲むことができます。
海外では若く見られがちな日本人は、購入時に身分証明書の提示が必要な場合もあります。
喫煙の常識
イギリスでのタバコの購入は18歳から合法ですが、喫煙は地域により16歳以上となっています。
注意が必要なのは喫煙できない場所で、イギリスでは公共の屋内では全面禁煙となっています。
以下が、喫煙が禁止されている場所になります。
- カフェ
- パブ
- レストラン
- ショッピングモール
- 駅構内
喫煙するときは、公共施設の屋内以外では可能なため、灰皿が設置してある場所を探して喫煙しましょう。
日本にはない暗黙のルール
海外を訪れる際に知っておくべきことのひとつに、その国のマナーを知っておくことがあげられます。
実際にイギリスで生活してみると、日本では気に留めていないことでも、イギリスでは常識となっているルールがいくつかあることに気がつきます。
たとえば、以下のような暗黙のルールがあります。
- 食事中に音を立てない
- 鼻はすすらずにかむ
- レディファースト
- 子どもの頭はなでない
- 子どもの写真を無許可で撮らない
- ドアは次の人のために開けておく
周囲の人を不快にさせないためにも、最低限のTPOは事前に頭にいれておきましょう。
まとめ
今回の記事では、イギリス留学での失敗例と対策について紹介しました。
イギリス留学を納得がいくかたちで成功させるためにも、事前対策をしておきましょう。
留学エージェントを利用して、先輩の体験談やカウンセラーに相談するのもおすすめです。
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