みなさん、こんにちは。
イギリスのリーズ大学院で広告とマーケティングコースを専攻予定のモリエリナです。
なぜ「専攻予定」なのかというと、現在、大学院での勉強についていくための準備コース(プリセッショナルコース)を同じリーズ大学内で受講しているためです。
本ブログの読者のなかには、プリセッショナルコースではどんな勉強をしているのか気になる方もいるのではないでしょうか。
私も留学前までは、さまざまな心配事が尽きず、留学を決意できませんでした。
今回は、私が実際に受講している授業の内容やイギリスでの生活について、体験談をもとに紹介します。
留学を考えている方にとって、留学中の過ごし方のイメージがつけば幸いです!
プロフィール
モリさんプロフィール | |
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年齢 | 30代 |
職業 | 社会人 |
留学先 | イギリス/リーズ |
留学期間 | 2年 |
学校名 | リーズ大学 |
現在の専攻 | 大学院準備コース (プリセッショナルコース) |
大学院での専攻 | 広告とマーケティング (予定) |
留学前と留学中での語学力の変化 | 留学前 日常会話では簡単な単語を使って、意思表示ができる程度。 会話の内容について聞き取れないことが多い |
留学中(現在) フラットメイトとの会話が楽しめるようになる。 授業内容についても問題なく聞き取れ、授業に関する自分の意見を発言できるレベル |
留学を決めたきっかけ
私がイギリス留学を目指すことになったきっかけは、ちょうどコロナウイルスが流行し始めた頃のことです。
家にいる時間が増えたことで、自分の内面と向き合う時間が多くなりました。
そして、自分が本当にやりたいことは何かを考えたときに、夢だった海外留学を決心しました。
外出制限がしばらく続いたこともあり、その時間を英語の勉強や情報収集などの準備に費やそうと前向きにとらえ、留学の準備を始めることにしました。
実は、以前オーストラリアのワーキングホリデーに参加しようと考えていたことがあります。
ビザを取得したあとに、現地で仕事が見つからなかったらどうしようと怖くなり、諦めてしまった経験があります。
当時は安定した収入を得ていたこともあり、仕事を辞める覚悟ができませんでした。
社会人で留学を目指す方のなかには、このような選択で悩まれる方もいると思います。
しかしイギリスでの留学経験は、日本で想像していた域を越えて、素晴らしいものであると今は断言できます。
留学は年齢問わず、決心すればいつでも可能です!
リーズ大学を選んだ理由
私がリーズ大学を選んだ理由は3つあります。
リーズ大学を選んだ理由
- 大学院への進学が約束されている
- 興味のある分野の専攻ができる
- 学校の施設が充実している
大学院への進学が約束されている
1つ目は、ラッセルグループに加盟している大学のなかでプリセッショナルコースを修了できれば、大学院への進学が約束されている学校であったことです。
学校によってはプリセッショナルコースを修了後、大学院で自分の希望するコースが設定しているIELTSスコアを求められる学校もありました。
私としては日本での受験を最後に、なんとしてもIELTSの再受験は避けたかったため、リーズ大学への入学を決めました。
興味のある分野の専攻ができる
2つ目は、ビジネスコースで興味のある分野が専攻できるということです。
リーズ大学院で専攻予定の「広告とマーケティングコース」は、バックグラウンドに関係なく出願ができます。
大学院によっては、日本の大学で学んでいた専攻や、社会人であれば勤めていた仕事と関連のないコースへの出願はできない学校もあるのです。
イギリスへ留学する前、私は不動産会社に勤めており、広告とは関連のない部署に所属していましたが、リーズ大学院は出願が可能だったのです。
学校の施設が充実している
3つ目は、図書館やジムなどの学校の施設が充実しているということです。
リーズ大学はキャンパスが広く、複数の図書館が存在し、なかでも私のお気に入りはブラザートン図書館です。
古いながらも重厚感のある、大好きな図書館です。
リーズ大学の情報を調べているときにこの図書館の写真を見て、「ここで勉強したい!」という印象を強く受けたのを覚えています。
また、The Edgeというキャンパス内のジムの施設が非常に充実しています。
私は、友人らと体育館でバドミントンをすることが多いです。
ヨガやピラティスなどに参加できるプログラムもたくさんあり、私は授業の合間によく利用しています。
日本の大学にはあまりないであろう、プールやサウナもあります!
プリセッショナルコースではどんな勉強をしている?
授業について
プリセッショナルコースは、大学院で必要なさまざまなスキルを練習できるコースです。
たとえば、参考文献の引用方法や文献リストの作成方法など、大学院での論文執筆に必要なスキルが学べます。
また、授業では先生から自分の意見を求められたり、与えられたテーマについてほかの生徒と話し合う機会があります。
最初の数か月は、スピーキング・リスニングの両方で苦労しました。
私のクラスメイトの多くがサウジアラビア出身で、彼らは流暢ではなくても積極的に発言をします。
発音が独特なこともあり、最初は彼らの発言を理解することが難しく、自分の意見を述べるのに精一杯でした。
しかし、先生から英語の発音について、修正を求められることはまずありません。
なぜなら、英語は世界中で話される言語であり、発音は個々の国や地域に特有のものです。
もちろん、ネイティブのような綺麗な発音に憧れますが、自分の発音に恥ずかしさを感じる必要はありません。
今ではクラスメイトの発言を理解し、すこしずつ自分の意見を述べられるようになりました。
課題について
プリセッショナルコースコースでは、“Formative assessments” と “Summative assessments” という大きく2種類に分けられた課題が出されます。
“Formative assessments” というのは、週に1回くらいのペースで提出する課題のことです。
いわゆる宿題のようなものなので、提出後に先生からフィードバックを受けて、自分の改善すべき点を見つけられます。
こちらは成績には反映されません。
“Summative assessments” は最終課題のことで、11週間あるプリセッショナルコースの9〜11週目までに提出するエッセイとグループのプレゼンテーションがあります。
すべてのコースの成績は、このエッセイとグループのプレゼンテーションに集約されています。
エッセイが50%、グループのプレゼンテーションが50%の合計100%で評価されます。
先生は、細かく設定された評価基準をもとに評価しますが、私のクラスで次のセメスターに進級できなかった生徒はいませんでした。
そのため、きちんと課題をこなせれば進級できるコースであるといえます。
個人面談について
私がプリセッショナルコースを受講していて良かったと感じるポイントの1つは、個人面談が設けられていることです。
コンサルテーションという、生徒一人につき担当のチューターが週に一度、20分程の個人面談の時間を設けてくれる時間があるのです。
この時間は、授業でわからない箇所の質問に限らず、生活で困っていることなど、どんなことを質問してもOKです。
もちろん英語で話をするため、自分の気持ちを完璧に伝えることはできなくても、チューターは非常に親身になって話を聞いてくれます。
スピーキングの練習にもなるため、個人面談は私にとって非常に有意義なものでした。
チューターは、担任の先生であることが多いです!
プリセッショナルコースを受けた方がいい方
プリセッショナルコースは大学院へ行くための準備コースのため、大学院出願時に必要なIELTSのスコアを満たしていれば、このコースを受講する必要はありません。
しかし、大学院への直接入学が難しいと感じている方にとっては、ありがたいコースだと思います。
プリセッショナルコース出願時に一定のIELTSスコアを達成すれば、このコースを経て大学院へ進学できます。
リーズ大学では、プリセッショナルコースへの入学にはIELTSのオーバーオールスコアが5.0(各スコア4.5以上)が必要です。
ただし、これは私が調べた2022年当時の情報のため、最新の出願情報を事前に確認することをおすすめします。
プリセッショナルコースは費用や滞在費用がかかるデメリットがありますが、私はイギリスに滞在してから英語力の成長を実感できました。
「IELTSスコアは足りないけれど、早く留学したい!」という方にはおすすめのコースです。
IELTSのスコアアップに伸び悩んでいる方は、プリセッショナルコースへ入学し、大学院を目指してみてるのも一つの手です。
留学中の生活はどんな感じ?
平日の過ごし方
平日は授業があるため、あっという間に1日が過ぎてしまいます。
私がイギリス留学中に過ごしているスケジュールは以下のとおりです。
- 07:00 起床
- 08:00 朝食とお弁当の準備
- 10:00 授業
- 12:00 昼食
- 13:00 授業
- 15:00 ジムへ行く
- 17:00 帰宅
- 18:00 夕食
- 20:00 予習や課題
- 22:00 就寝
留学を考えている方々にとって、留学中の生活について具体的なイメージの参考になればと思います。
休日の過ごし方
平日は授業や課題に追われ、あっという間に過ぎてしまいますが、休日はのんびりと過ごすことも多いです。
イギリス留学中の休日の過ごし方の一部を紹介します。
スーパーへ買い物
イギリスは物価が高いため、食事は基本的に自炊をしています。
リーズは学生の街のため、格安のスーパーなどもいくつかあり、アジアンスーパーに行けば日本の調味料なども手に入れられますが、日本と比べると割高です。
私は品揃えの良さや、お気に入りのお菓子が置いてある “Marks & Spencer” というお店が好きなため、週に1〜2回行って、食材をまとめて買うようにしています。
人参やじゃがいもは比較的安く、日本で売られているものよりすこし小さめの人参が15本くらい入った1㎏の束売りが、100円くらいのときがあります(笑)
友達とバドミントン
休日にはイギリス留学中にできた友人たちとバドミントンをすることもあります。
私は大学までバドミントン部に所属していたため、バドミントン発祥国であるイギリスでプレーをすることが留学中の楽しみの一つでした。
学校の友達や卒業生、リーズ在中の方など、さまざまなバックグラウンドをもつ方たちと交流し、週2回ほど学校の体育館でプレーしています。
最近では、彼らと大会に出たりするようになり、仲が深まっていくのを感じています。
スポーツに国境はないです!
小旅行
イギリスには、格安航空会社やバス会社がたくさんあります。
タイミングによっては安いチケットが売られているため、国内旅行や近隣のヨーロッパ諸国に気軽に遊びに行けます。
その点、リーズは非常に良い立地で、リーズブラッドフォード空港やリーズから約1時間ほどでマンチェスター空港があるため、さまざまな国に遊びに行けます。
事前に休みの日程や課題の目処が立っているときは、2〜3泊の旅行によく出かけています。
私のような30代の学生にも適用される電車の学割もあり、旅行が好きな方にとっては楽しみが尽きないと思います!
留学を通して感じたこと・得られたこと
私はイギリスでの滞在期間がまだ短いですが、留学を通して感じたことや得られたことは数多くあります。
以下では、日本ではなかなか経験できないであろうエピソードを紹介します。
日本にいたらありえない経験
イギリスに滞在して8か月ほどが経過しますが、さまざまな出来事がありました。
まず、エレベーターや電子レンジなどの機械はよく壊れる印象があります。
現在、学校の寮に滞在していますが、ボイラーが壊れてシャワーのお湯が1か月以上出ないことがありました。
修理もなかなか来てもらえず、水でシャワーを浴びる日々を送りました。
イギリスの10月は寒いため、ケトルで沸かしたお湯を浴びたこともあり、本当に大変な思いをしました。
まだまだエピソードはありますが、このような経験をするたびに「日本ではあり得ない!」と思うことが多かったです。
日本では当たり前だと思っていたサービスや質の高さは当たり前ではなく、ありがたいことだったんだと気付きました。
このような経験を通して、「何事も思う通りにいくことの方が少ないんだ」という心構えで過ごせるようになり、トラブルが起きても動揺することが少なくなりました。
海外に出ることで、日本での生活の快適さを改めて実感できます!
つたない英語でも親切にしてくれる方が多い
日常生活において、バスに乗るときや買い物などで何かと人に尋ねる場面に遭遇します。
リーズに到着した当時は土地勘もなく、わからないことだらけだったため、歩いている人に道を尋ねることがよくありました。
当時の私は英語に慣れておらず、毎回緊張してうまく伝えられないことばかりでしたが、嫌な顔をせず親切に話を聞いてくれる方が多いです。
ときには “Sorry?” といわれることもあり、自分の聞きたいことが伝わっているのか不安になるときもありました。
しかし、もう一度言い直すと相手に理解されることがほとんどでした。
英語力に自信がない方は海外生活に不安を抱く方もいるかもしれませんが、親切な方が多いため、自信をもって話しても大丈夫ですよ。
留学を考えている方へのメッセージ
リーズ大学に大学の交換留学で来ていた方たちと出会いましたが、若いときに海外に行くチャンスがあるということは非常に羨ましいことだと思っています。
私が日本にいた頃は、将来のことを考えて仕事を辞めることはリスクであると思い、なかなか留学を決断できませんでした。
「留学したい!でも勇気がない…」という葛藤を何度も繰り返し、30代でようやく決断した留学でした。
しかし、30代になってから留学したことに、今は全く後悔していません。
イギリスでは、今まで見たことのなかった景色や、経験したことがないものに挑戦したりと、毎日が刺激的で本当に充実しています。
学生でいられる期間は限られているため、就職のことも考える必要がありますが、あまり将来の不安を考え過ぎず、日々を大切にした先に未来はあると思っています。
留学を考えている皆さんも、さまざまな葛藤があると思いますが、人生は一度きりです。
今後もイギリスからの情報をリアルタイムで紹介する予定のため、イギリス留学に興味がある方の参考になれば幸いです。
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