2023/02/02

英語の現在進行形の使い方を紹介!現在進行形で使えない動詞も解説

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この記事を書いた人

講師
今北 一成 Kazunari Imakita
スイス生まれ、日・仏・米育ちのトライリンガル講師。パリ大学を卒業後、それまでの多国での人生の経験と異文化・語学の知識を活かし、コミュニケーション・アドバイザーの道へ進む。 2005年以降は、会話や語学テストをはじめ、法人や専門職のためのコミュニケーションスキルに関する研修を提供している。バークレーハウスでは、ビジネス向け異文化コミュニケーション講座を担当。

現在進行形は基本的に「今起きている出来事」、「~をしている最中」を表すときによく使います。

たとえば、以下のような文章になります。

I am reading a blog article about the present continuous.

(今)現在進行形についてのブログ記事を読んでいます。

また、現在進行形は使い方と前後に来る単語によって、文の意味合いが変わってきます。

この記事では、現在進行形のさまざまな正しい使い方を例文と状況を通して説明します。

現在進行形で使えない動詞も存在するため、気を付けましょう。

これらを上手に使いこなすことによって、より自然でワンランク上の話し方ができるようになります。

目次

現在進行形とは

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冒頭でも紹介した通り、現在進行形の使い方はさまざまです。

どの使い方でも現在進行形は以下の形をしています。

現在進行形の形

  • be動詞の現在形(is, am, are) +  動詞の現在分詞(〜ing)

<現在進行形の例文>

  • I am walking.
  • You are walking.
  • He/She is walking.
  • It is walking.
  • We are walking.
  • They are walking.

また、現在分詞(〜ing)があるため、“while”, “from…to…”, “during” などを文に付け加えることで一定の期間で起こる出来事が表せます。

現在進行形の9つの使い

現在進行形は大きく分けて9つの使い方ができます。

定番の使い方から上級の使い方まで、順番に紹介します。

9つの使い方

  • 今現在起きていること
  • ふたつの出来事が同時進行していること
  • 確定した未来の予定
  • 特定の時間の前後で起きていること
  • 一時的に起きていること
  • 以前までとは異なる新しい状況・トレンド
  • 進化・変化・発展し続けていること
  • 繰り返し起こっていること
  • 物語・逸話を語る

今現在起きているこ

“at the moment”, “right now” などを文に加えると、よりはっきり「たった今」「〜最中」というニュアンスが伝わります。

<例>

I’m going home now.

家に帰ります。

The students are taking an exam at the moment.

生徒たちは試験を受けている最中です。

ふたつの出来事が同時進行していること

“while” を使うことで、ふたつの出来事が同時進行していることを表せます。

<例>

His friends are playing outside while he is studying inside.

友達が外で遊んでいる間、彼は家で勉強をしています。

Her mother is preparing dinner while she is doing her homework.

彼女が宿題をやっている間、お母さんは夕食の準備をしています。

確定した未来の予

未来形と異なって、現在進行形は「確定した未来の予定」を表すことができます。

たとえば、旅行の話をするときは、決まった行先・期間・宿泊地などを伝えることができます。

“tomorrow”, “next week”, “in 2 hours” や日付など、未来を表す表現を文に付け加えるとよりはっきりします。

<例>

I am visiting my family this weekend.

今週末は家族に会いに行きます。

We are staying at the Ritz Carlton during our stay.

滞在中はリッツ・カールトンに泊まります。

特定の時間の前後で起きていること

“when”, “by the time” や特定の時間を文に加えますが、“usually”, “always” などの習慣を表す副詞と一緒に使うことでより意味がはっきりします。

<例>

At 1pm, I’m usually eating lunch with my colleagues.

13時頃は大抵同僚達とお昼を食べています。

By the time I get home, the children are always sleeping.

私が帰宅する時間には子供達は寝ています。

一時的に起きていること

 “It‘s raining.”/「雨が降っている」のように、いつまでも続かないことを想定している文になります。

<例>

He is studying political science at MAT university.

彼はMAT大学で政治学を勉強しています。

We are meeting clients all day today.

今日一日はクライアントとのミーティングで忙しいです。

以前までとは異なる新しい状況・トレンド

<例>

Nowadays, data says people are spending 3 hours a day on their smartphone.

データによると、近頃の人は毎日スマホを3時間使用しているといわれています。

I’m listening to a lot of 70s music now.

今は70年代の音楽をよく聴いている。

進化・変化・発展し続けていること

“gain”, “change”, “evolve”, “grow”, “increase” など、「変化」の意味合いをもつ動詞を使います。

<例>

The students are learning quickly.

生徒たちは急速に学んでいます。

Your skills are improving day by day.

日に日にスキルが上達していますね。

繰り返し起きているこ

“always” を使うことで「毎度のこと」・「いつものこと」という意味合いになります。

<例>

The train is always running late on this line.

この路線では電車はいつも遅れる。

It’s always raining this time of year.

この時期になるといつも雨が降る。

物語・逸話を語る

本来、話を語る際は過去形を使います。

しかし、現在形や現在進行形を使うことで聞いている側は話が身近に感じられ、現実感が増します。

あくまで会話のため、書くことはあまりないです。

<例>

So the other day, I’m walking down Main St. when someone suddenly asks me directions to the station.
While I’m giving him directions, I receive a call from my friend.

この前、Main St. を歩いていると、突然駅までの道を聞かれた。
道案内をしていると友達から電話がかかってきた。

現在進行形で(あまり)使えない動詞

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現在進行形は、主に動作や変化を表す動詞の動態動詞(Dynamic verbs)で使いますが、状態動詞(Stative verbs)は現在形を使います。

状態動詞は主に、考え、意見、気持ちや感情を表す動詞や五感に関連する動詞になります。

<状態動詞の例>

Feeling(感情を表す動詞):want / like / love / hate / prefer / wish

誤:I’m wanting a watch.

正:I want a watch for my birthday.

誕生日に時計が欲しい。

Thoughts (考えを表す動詞):know / believe / remember / forget / understand / suppose

誤:I’m understanding.

正:I understand.

理解できます。

Communication(コミュニケーションを表す動詞):mean / agree / promise / satisfy / surprise

誤:I’m agreeing with you.

正:I agree with you.

賛成です。

Senses(五感に関連する動詞):hear / seem / sound / appear

誤:That story is appearing to be true.

正:That story appears to be true.

どうやら事実のようです。

Others(その他の動詞):belong / concern / involve / matter / need / owe / own / possess

誤:This phone is belonging to me.

正:This phone belongs to me.

これは私の電話です。

現在形と現在進行形によって文の意味が変わる動詞

上記の動詞の他にも、“be動詞”, “think” や “have” のような動詞は状態動詞と動態動詞の両方として使えます。

ただし、状態動詞の場合は現在形を使い、動態動詞の場合は現在進行形を使います。

そして、文の意味が全く変わるため気を付けましょう。

<使い方の例>

  • be

She is polite. (状態動詞)

彼女は丁寧な人だ。

She is being polite today.(動態動詞)

彼女は今日いつもと違って親切にしているだけだよ。

  • have

He has a car. (状態動詞)

彼は車を持っています。

He is having lunch with a friend. (動態動詞)

彼は友人と食事をしている。

  • see

I see the problem. (状態動詞)

何が問題なのかがわかりました。

I’m seeing my friends tonight. (動態動詞)

今晩友人と会います。

現在進行形の否定文

現在進行形の否定文は以下の形をしています。

現在進行形の否定文

  • be動詞の現在形(is, am, are) + not + 動詞の現在分詞(〜ing)

<例>

I am not saying another word.

これ以上話し続ける気はない。

He is not joking.

彼はいたって本気だ。

My keycard isn’t working.

私のキーカードが使えません。

現在進行形の疑問文

現在進行形の疑問文はbe動詞と主語を逆にします。

YES/NO形の疑問文は以下のようになります。

現在進行形の疑問文

  • Am I / Are you / Is it / Are we / Are they + 動詞の現在分詞(〜ing)

<例>

Are you working tomorrow?

明日は仕事ですか?

Is he always working so hard?

彼はいつもあんなに努力をしているの?

Am I studying enough?

私は十分勉強をしていると思いますか?

5W1Hの疑問文

5W1Hの疑問文は以下の形をしています。

5W1Hの疑問文

  • 5W1H + am I / are you / is it / are we / are they + 動詞の現在分詞(〜ing)

5W1H形の疑問文を作るときは、YES/NOの疑問文の前に以下を付けます。

  • what
  • where
  • why
  • when
  • who
  • how

<例>

What are you doing this weekend?

今週末は予定がありますか?

When are you coming back?

いつ帰ってきますか?

How many days are you staying?

何日滞在する予定ですか?

イディオムとしてみかける現在進行形

ヒット曲やCMの影響によって文法的に間違っている現在進行形を耳にすることはあります。

マクドナルドのキャッチコピー、“I’m lovin’ it!” が有名な例です。

浸透すると日常会話で使われるようになることもあります。

まと

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現在進行形はさまざまな使い方があります。

いずれの使い方にしろ、まずは情報や背景を足して完全な文章(full sentence)を作ることをおすすめします。

そして、状態動詞と動態動詞の区別をすることにより、上手に現在形と現在進行形能の使い分けもできるようになります。

文法のルールが覚えづらいときでも、例文を耳で覚えて、会話のなかで使うのが上達への一番の近道です。

今回紹介した現在進行形の使い方を参考に、会話のなかで使ってみましょう!

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