英検受験の際に大切なのは、対策に使えるノートを自分で作り込むことです。
学んだ単語や文法などをただ書くだけではなく、身につく勉強方法が知りたいはずです。
今回は、ノートを活用した英検の勉強法や板書をノートに書き写すポイントについてまとめています。
あとから見ても自分がわかりやすくまとめる方法を知れば、苦手な部分がわかるだけでなく勉強時間も短縮しながら効率的に学習することができます。
ノートを使った英検勉強方法についてを知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
英検勉強に使えるノートのとり方とは?
英検の勉強といえば、過去問やテキストに書いて覚える方法などが思い浮かびますよね。
しかし、学習する上ではノート作りもかなり重要です。
なぜなら、新たに吸収したことを頭の中で整理するだけでなく、ノートに書いてアウトプットをすることで理解が深まるからです。
まずは、「単語」「熟語」「特殊な表現」などそれぞれ分野ごとに1冊ずつノートをつくりましょう。
ノートを分けることで、復習したい単語などをすぐに見つけられるので復習がしやすくなり、効率的に勉強できる様になります。
ここからは、実際にノートのまとめ方を詳しく解説していきます。
単語ノートの作り方
たとえば、単語ノートであれば動詞や名詞、形容詞などを1冊のノートの中で区分けしましょう。
英単語は、スペルが似ている単語が多いです。
すべて一緒に書き込むと間違えて覚えてしまい、あとから復習がしにくくなってしまいます。
わからなくなったときに、すぐに思い出せることで「復習が面倒だ」と感じなくなり、効率的に勉強ができる様になります。
熟語
熟語は、その意味を書くだけでなく例文を書いてこそ、使い方を覚えられるようになります。
意味だけでは、どのように文章へ当てはめるのか。
正しい使い方ができるか、わかりません。
例文を参考にし、英文で使える言い回しを増やしていきましょう。
また、覚えやすくするコツがあります。
それは、「日常で使える熟語」に変えて自分だけのオリジナルな英文を作ることです。
たとえば、catch up with A(Aに追いつく)という熟語があります。
You must catch up with Jane.
あくまで例ですが、上記の文を作ってみるのも良いでしょう。
誰かに追いつくシーンを想像し、家族や友人など身近な人の名前を入れてみましょう。
周りの人の名前を入れて、さらにどのようなシーンで話しているのか情景を思い浮かべながらノートに書いてみると、比較的覚えやすいです。
特殊な表現
慣用句など、特殊な表現を覚えるためにノートに書き込むなどして活用していきましょう。
今までの学校の授業では、あまり馴染みのなかったフレーズも数多くあるので、積極的に学んでいくことがポイントです。
特殊な表現の例を挙げると、
・hit the books(一生懸命に勉強すること) ・a piece of cakes(簡単、楽にできること)
など、単語が二つ以上の複数の単語を組み合わせることで新たな意味が成立する表現のことです。
上記の特殊なフレーズは、1度見るだけでは覚えることはできません。
何度も復習し、反復練習することで記憶に定着します。
ノートをうまく活用し、使いこなしていくことが重要です。
英検対策講座の復習がしやすい板書の取り方をご紹介
英検対策の復習がしやすい板書の取り方には、ポイントが4つあります。
ポイント1. 板書を丸写ししようとしない
授業中は、板書を丸写ししない様にしましょう。
なぜなら、板書の丸写しに意識が向いてしまい書くことが目的になってしまうからです。
先生が書いた説明をすべて書いていては、授業の内容が耳に入らず聞き漏らしてしまいます。
これでは、英検対策をしている意味が無くなってしまいます。
英検の頻出問題や単語など、取捨選択をして大切な部分だけメモ書きに書き留めることで、授業に集中することができます。
ポイント2. しっかり書かずに、書くスピードを意識する
ノートは、書き込むスピードを意識しましょう。
ノート作りに集中していると、先生の説明を聞き逃したり授業のスピードについていけなくなってしまいます。
きれいにまとめられても、重要な部分が抜けてしまえば白紙と同じです。
授業中は先生の話をしっかり聞いて、あとから読めればいいくらいの気持ちでササッと書く程度にしましょう。
あとから授業内容を清書しまとめることで復習にもなり、記憶に残ります。
ノートの書き方に区別をつけ、書くスピードを意識すると集中力が高まるのでぜひ実践してみてください。
ポイント3. 読み返したときにわかりやすいように書く
読み返したときにわかりやすいように、ノートをまとめましょう。
ノートはあとから読み返すなど、復習で使う機会が多いです。
雑に書き込んで適当にしてしまうと、学習効率が下がってしまいます。
何度も復習することで記憶に定着するので、ノート作りの仕方が悪ければ同じ間違いを何度もしてしまうかもしれません。
自分だけのオリジナルな参考書と考えて、あとから読み返してもわかる様に作ると良いです。
ポイント4. ノート作りに自分だけの法則性を持たせる
ノート作りで大切なのは、自分だけの法則性を持たせることです。
その理由は、自分がわかりやすい様に工夫することで勉強がしやすくなり、楽しいと思うようになるからです。
たとえば、黄色のマーカーは何度も間違えてしまう単語、など小さなルールで構いません。
自分だけの法則性やちょっとの工夫を持たせることで、英検の勉強が続けられるようになります。
英検対策をわかりやすくノートにまとめる
英検対策の板書をとったあとは、ノートにまとめていきましょう。
対策ノートのポイントは、初歩的ではありますが、
- 見やすくする
- 文字間を空けて書く
- キレイな字を書く
ここを抑えて自分がわかりやすく、あとから見ても勉強しやすいノートを作っていきます。
いかに復習しやすいかが、今後のやる気にもつながってくるので重要です。
自分でまとめ、仕上げることで英検試験直前まで復習できる、オリジナルなテキストに仕上がります。
付箋を使ってノート作りを工夫してみよう
英検の勉強をするとき、付箋は使っていますか?
テキストや過去問、ノートなどに付箋を使うとさらに学習効率が高まります。
付箋は、ただの目印として使うだけではありません。
ノートに最初・中央・最後などに付箋を貼るなどして、どこにどんな内容が書いてあるのかをわかりやすくしましょう。
独自の付箋勉強ルールを決めればより楽しく、興味を持って取り組むことができます。
英検の勉強で大切なのは、継続できる自分に合った勉強法を見つけられるかです。
いかに面白く、続けられそうかを基準に英検勉強方法を見つけていきましょう。
では、付箋を使った例を挙げていきます。
例①
英文が書かれた教科書に和訳を書いた付箋を貼って、英訳・和訳の勉強を両立します。
付箋に教科書の英文を和訳したものを書き、わかりやすい様に貼っておきます。
英訳と和訳を同時に確認でき、見やすいだけでなくわからないときに調べる手間も省け一石二鳥です。
不安な表現や単語があれば、英文を隠すなどして繰り返し何度も繰り返し学習していくことで記憶に定着していきます。
さらに勉強がしやすくなるはずです。
例②
「熟語」・「特殊な表現」ノートに文章構成を単語別に分解して意味を書いた付箋を貼って、熟語・表現の構成を覚えましょう。
熟語や特殊な表現は便利な表現ですが、スペルがよく似ている、長くて覚えにくいと感じるときがあると思います。
この場合は、文章構成を単語別に分解してみると覚えやすくなります。
たとえば、takeを使った熟語で考えてみましょう。
take off Aは、(服など)を脱ぐ、離陸する
take inには、(ものなど)を(中に)取りいれる、といった意味があります。
「 takeには乗るという意味があるけど、offが付くことでどんな意味になる?」と前置詞が付くことで熟語がわからないときがありますよね。
そこで、効率良く覚える為に動詞と前置詞を分けていきます。
take off Aであれば、動詞のtakeと前置詞のoffに分け、それぞれどんな意味があるのかを付箋に書いて覚えましょう。
前置詞のoffには分離というイメージがあり、何かから完全に離れる意味合いがあります。
熟語全体で覚えていなくても、大体意味を予測することができます。
動詞だけでなく、前置詞の意味を覚えることで熟語のイメージが掴みやすくなり、覚えることに対してのハードルも下がります。
ただ暗記するだけでなく、イメージで覚えることでより楽しく英検の勉強をすることができるので実践してみてください。
英検教材向けのノートを使って効率よく勉強!
ここまで英検対策ノートについて解説してきましたが、毎日部活や勉強で忙しい人はノートを作る時間がないかもしれません。
そんなときは、以下の参考書がおすすめです。
高橋書店 書いて覚える英検合格ノートシリーズ
既にわかりやすくまとめられているので、1から自分でまとめるのは苦手な人や、時間を節約したい人にはぴったりなノートだと思います。
書き込むことはもちろん、練習問題や模試、二次試験のCDも付いているので、1冊だけでも英検対策ノートとしてかなり優秀です。
中身も、色がたくさん使われているので楽しくなり、英検の勉強が継続できる手離せないアイテムになるかもしれません。
ノートの使い方が、英検スコアアップのコツ!
授業中、先生が解説したことをノートに書くだけで満足していませんか?
英検の問題の解答や、単語を1度きり書くだけのものではありません。
何度も復習し、わかりやすくまとめることで自分のやるべきことが見え、うまく使いこなせると勉強の効率は断然変わります。
過去問を書き込んで、自分に合ったノートを作ろう
過去問の重要な部分を書き込んで学習しながら、分かりやすいノートを作りましょう。
頻出の単語・熟語、苦手分野など自分の得意・不得意をしっかり把握しノートに書き込んでいきます。
重要なポイントが詰まっている過去問を活用することで、英検合格までの道程は近くなります。
自分に合ったノートを作ることで、楽しみながら効率的に勉強することができます。
まとめ
今回ご紹介したノートのとり方を実践すれば、自分専用のオリジナルノートを作ることができます。
毎日使うからこそ、しっかりとまとめて活用しましょう。