2022/11/18

英検準2級リーディング対策!合格点や配点、解答のコツを徹底解説

英検_準2級_リーディング対策

この記事を書いた人

バークレーハウス編集部 BerkeleyHouse
東京・市ヶ谷にある語学スクール。IELTS公式テストセンターの運営のほか、IELTSやTOEFLの対策講座、英語や中国語をはじめとする40言語に対応した語学教育を提供。

英検では各級の難易度に応じた設問が用意されており、テスト問題の内容もそれぞれの級によって違います。

試験問題はリーディング・リスニングをメインとし、3級からライティングと面接が試験に追加されます。

また、一次試験を突破できないと、面接へは進むことができない試験となっており一次試験で大きな比重を占めているリーディングの対策は非常に重要です。

この記事では英検準2級のリーディングについて、対策やコツを含めて解説します。

次回以降に開催される試験対策に役立つ情報も紹介しています。

ぜひ、英検対策に役立ててください。

目次

英検準2級のリーディングパートの合格ライン

英検準2級では、リーディング・リスニング・ライティングパートが一次試験でおこなわれます。

時間配分に気をつけて解くことも重要です。

そのうえで英検準2級の一次試験では、上記の三つのパート合わせて65%以上の得点率が必要です。

具体的な数字で示すと、83満点中54点の獲得が得点率となっています。

そしてリーディングパート単体では、得点率49%以上が目標となります。

37点満点中18点以上の獲得が英検合格に必要です。

実際の数値で見ても、全問題の半分以上正解することが求められています。

英検準2級の試験全体について、さらに詳しく知りたいという方に向けて全体の問題構成や、試験内容について、以下のページで紹介しています。

英検準2級リーディングの合格スコア表

英検一次試験級ごとの配点や合格点が以下の表になります。

リーディングリスニングライティング合計点合格ライン
5級425425850419
4級5005001,000622
3級5505505501,6501,103
準2級6006006001,8001,322
2級6506506501,9501,520
準1級7507507002,2501,792
1級8508508502,5502,028

英検の二次試験の配点や合格点が気になる方はこちらの記事も参考にしてみてください。

合格ラインはあくまで目安

上記で合格ラインを示しましたが、現在は正確に合格点を超えたかどうか判断するのは難しい状態です。

2015年度までの試験では、提示された合格点以上であれば、合格であると判断できました。

2016年から現在に至るまで、CSEスコアというスコアをもとに合否を判定しており、明確に合格点が何点であるかわからない事実があります。

明確な合格点は定かではありませんが、テスト後に自己採点の目安として抑えておくと、後々受ける二次試験への対策も早めに準備ができます。

英検準2級のリーディングパート対策方法

具体的な対策として、リーディングパートを問題の種類ごとにわけて解説します。

例題1:短文の語句空所補充

このパートでは短文が二つ載っていて、片方の分のどちらかに空欄があり、答えを記述する形式です。

例題
A:Why were you late for work today, Bob?
B:The() was terrible. It took me an hour to drive 4 kilometers.
1. entrance 2.image 3.traffic 4.fossil 

この文章を見てまず始めに行うのは、英文を読み頭の中で起きている状況を想像しながら、和訳を付けていきます。

この方法は、文章をそのまま読むよりも状況がより把握しやすいです。

次に、正解以外の選択肢を外していきます。

この問題の正解は3のtrafficなので、3以外の選択肢を外し再度、文章の中で整合性があるか確認します。

例題2:会話文の文空所補充

このパートでは短文が複数並び、A・Bが交互に会話をしていく形式で文中の空欄を埋めて解答します。

例題
A:Mom, can I go to the park to play with my friends?
B:Of course,().
A:But it’s so windy today. It might blow away.
B:I know, but it’s really hot outside. Take this one. It has a strap
to keep it on your head.

1.Please take a bottle of water 
2.You should take your kite
3.Make sure you wear a hat
4.Don’t forget your umbrella

こちらの問題は、会話文のため自分の解答と相手への返答が、状況に適しているものであるかが必要となります。

答えの文章の意味がいくら合っていても、返答として適当でなければ会話として成立しなくなるため、解答する際は注意してください。

またこちらの問題も短文の語句空所補充と同様に、状況をイメージしながら文章を捉える事が解答の鍵となっています。

その作業を行ったうえで、空所に選択肢を当てはめていき、状況的に意味が通じるように解答を組み立てていきます。

そしてこの問題の正解は3のMake sure you wear a hatなので、3以外の選択肢を外します。

また、解き終わったら忘れずに確認をしましょう。

確認をおこない、スコアを落とさないようにすることも重要です。

例題3:長文の語句空所補充

このパートでは20行程の文章が出題され、文章中に2つもしくは3つの
空所が存在し、それらを埋めて解答します。

例題
She now has plenty of time. She enjoys gardening, reading books, and going
for walks in the countryside. She also( ). She really enjoys learning
a foreign language and using it to speak with her classmates and her teacher,
Mr.Lopez.

1. takes Spanish class
2. is a volunteer at a hospital
3. likes to paint pictures
4. joined a yoga class

この問題は文章を読みだす前に、選択肢を先に読んでおくことが重要です。

理由として長文問題は、問題をすべて読んでから選択肢を見ると解答のために、長文の解答箇所付近を再度向かわなければなりません。

テスト中にそのような事を繰り返していると、時間が足りなくなることもあり、最悪の場合解き終わらないことも。

また、文章のタイトルの先読みも長文対策には役立ちます。

タイトルは文章のいわゆるまとめ・要約の役割を果たしており、一度でも目を通しておくと文章に対する印象が変わり、読みやすさがかなり違います。

解答の際には、空所の前後文章をとくに注目し、関係性を意識しながら問題解答をしましょう。

解答の一文が入ることで、文章がスムーズに読めるようになれば、答えとなります。

この問題の正解は1のtakes Spanish classなので、1以外の選択肢を外し
ます。

ここでも、忘れずに一回はチェックしましょう。

例題4:長文の内容一致選択

このパートでは大きく二つの形式に分かれており、一つがメール形式もう一つは1ページ全て使った長文問題が置かれています。

この問題は文章を読み、何を意味しているのか、受験生の理解度を測る意味合いが込められています。

例題
Hi Pete
Are you excited about our trip to Ontario next month? I bought my ticket to
Ontario and my return ticket yesterday. My plane leaves Chicago at 11am.
on February 8. The flight takes only one and a half hours. Have you bought
your tickets yet?What time will you leave New York City?

Question: What will Joe do in February?
1. Buy airplan tickets to Chicago 
2. Go on vacation with Pete
3. Visit New York City 
4. Move to a new home in Ontario

例題3と同じく長文問題では、質問と選択肢をよく読み込んでおくことが重要です。

問題の文章を上から読んでいき、全体内容の把握をしていきます。

文章の中の出来事と選択肢で重なっているものがあれば、答えとなります。

上記の問題の場合メール形式の長文問題では、メールの宛先・送り主・件名まで読んでおくことがポイントです。

解答するうえで重要なヒントになりますし、答えに直結している可能性もあり得ます。

この問題の正解は2のGo on vacation with Peteなので、他の選択肢を外し答えましょう。

例題:説明文の長文問題
In some lakes in Scotland and Ireland, there are small man-made islands.
There are called crannogs, and they were built long ago with large rocks
that were carried into the lakes. Building the crannogs was probably a lot of
hard work because some of the rocks weigh 250 kilograms. What is more,
the crannogs are between 10 and 30 meters wide and connected to the land
by a bridge made of rocks. Although there are over a thousand them, no one
knows the reasons why they were made.

Question:Crannongs are
1. man-made lakes in Scotland and Ireland.
2. islands made by people a long time ago.
3. walls built with large rocks.
4. bridges that were built across lakes.

この問題では、例題3での解説でもあったようにタイトルが読解の鍵となってきます。

長文問題を解く際は文章単体の情報を読み解いて理解することも大事です。

しかし、問題文以外からの情報を取り込むことで、優位に立って問題を解き進められます。

この形式の問題では設問の内容と段落がリンクしていることが多く、第一設問を読んだあとに第一段を読むと、解答まで早く辿り着きます。

この解答方法で、上記の問題の正答は2のislands made by people a long time agoとなり、他の選択肢を外し、解答とします。

また、重要なのは問題とある一点に絞って解答するのではなく、一段落を通してこの話は何を説明しているのか。

意味をしっかりと理解することで、正解を導くことができるようになります。

*上記の問題は2021年3月の試験から抜粋しました。

リーディングパート勉強方法のポイント

次に、リーディングパートを勉強する際のポイント、問題をスムーズに解答する方法を解説します。

単語・熟語の勉強は毎日続ける

試験当日まで単語・熟語の学習を続けることは大切です。

たとえ覚えたとしても試験中に記憶が抜け落ちてしまうこともあり、最後の最後まで繰り返し学習をおこない、記憶しましょう。

筆記試験は単語・熟語をどれだけ覚えているかで決まります。

当日まで繰り返し学習することで、学習した知識を記憶に留めておくことができます。

特に、英検の短文空所補充問題に関しては、事前に覚えた単語の知識がそのまま反映されることが多く、確実に覚えていればスコアを落とすことはありません。

試験直前では頻出単語・熟語を再チェックし、復習を怠らずに勉強することがリーディングパートの攻略に繋がっていきます。

記憶した単語・熟語は結果的に筆記問題後半の長文問題読解に役立つため、勉強をしていきましょう。

単語学習をより効率的に勉強したい方には、以下のページで英検準2級に必要な単語数を紹介しています。

過去問・問題集を繰り返し解く

過去問・問題集を繰り返し解くと長文に慣れていき、実際の試験でも安心して長文問題に取り組めるようになります。

解答する際には、実際の試験と同じ時間制限で挑戦しましょう。

こうすることで、時間配分の感覚を把握でき、設問への解答スピードを上げる効果もあります。

実際の試験よりも早く読み終わることを目標にして、解き進めると問題への順応度も上がり対応力がつきます。

問題を読み解いたあとは、ただ答えあわせをするだけではなく、別冊の解答集を用いて解法や文章の精読をした方が効果的です。

上述の学習方法を何度も繰り返し、試験に慣れましょう。

リーディングパート対策におすすめの教材を紹介

リーディングパート対策におすすめの教材を紹介します。

こちらを参考に、英検準2級の対策に役立ててください。

旺文社「英検準2級 過去6回全問題集」

旺文社「英検準2級 でる順 合格問題集」

旺文社「英検準2級集中ゼミ」

旺文社「英検準2級 英検文で覚える単熟語」

学研「英検準2級をひとつひとつわかりやすく」

リーディングパートで点数が取れない原因

リーディングパートで点数が取れない原因、対策方法を解説していきます。

単語・熟語の知識が不足している

根本的に単語・熟語の知識が不足している状態だと、短文補充から長文まで英文の和訳ができないです。

こうなると、読み進めるのが難しくなってきます。

解答に繋がるはずの英文がわからないまま、解答してしまうと、スコアを大きく落としてしまう可能性があります。

大問1では、直接単語と熟語の解答を求めてくることが多いため、問題をそもそも解き進めることすらできないでしょう。

問題を解くコツをおさえる

リーディングパートで解答できる時間は、1問当たり1〜2分前後と言われています。

そのため解答するコツを押さえていなければ、試験時間内に問題を解き終わることはできず、スコアに大きく響く結果を招きます。

じっくり考えて解いていて、他の問題に時間をかけられなくなると誤解答してしまう可能性もあり得ます。

これらを理解した上で、試験対策に取り組むことが必要です。

英語の長文に慣れていない

長文問題を得点源に繋げたい場合、文章量に慣れる必要があります。

理由として、長い英文を読み続けられる集中力や、速読する力がスコアに大きく絡んでくるからです。

これらのスキルが無い場合、解答に時間がかかってしまい、リーディングパートでのスコアを取るのが難しいです。

また、長文の英文を読んでいる最中に、集中力の持続が切れてしまうと、ななめ読みをしてしまい文章全体の意図が掴めなくなってしまう場合もあります。

結果として、解答に繋がるもしくはヒントとなる英文を文章中から取ることが出来ずに、スコアを取りこぼしてしまうかもしれません。

長文に慣れていない場合、試験に影響するため慣らしていく事が重要です。

英検準2級と英検2級では何が違うの?

次に、英検準2級と英検2級の違いについて紹介します。

級によって求められることの違いを解説していきます。

リーディングパートパートの合格ラインが違う

英検準2級と英検2級ではそもそも合格を規定しているラインが大きく異なっています。

英検準2級では得点率49%であり、英検2級では53%となっています。
上記に記載した各級の合格ラインは、自己採点時の結果であり、あくまで目安として設定しています。

実際はCSRスコアによって合否基準は分かれ、各個人で確かめる必要があります。

問題の数が違う

英検準2級と英検2級では、設問数が異なります。

その差が顕著に現れるのは、リーディングパート最後の設問として用意されている長文問題の数です。

英検準2級では計37問、英検2級では計38問出題され、長文問題が追加されます。

そして英検2級では、英検準2級の方で出題されていた「会話文の空所補充」問題が記載されていません。

そのため追加された長文問題の対策がより必要になってくることが、問題を分析すると理解できます。

問題の解答に必要な総単語数が違う

英検準2級と英検2級とでは、約半分ほど出題される単語の量が異なるという事実があります。

これが意味するのは、問題の難易度も単語から違ってくるということです。

英検準2級では、約2600〜3600語ほど出題されます。

英検2級では、約5000語が必要とされます。

5000語はあくまで英検2級で使われる予想の単語数であるため、実際に含まれていない単語なども存在しています。

試験本番までに過去問を精査し、どんな単語が出題されるか自身で分析することが、英検準2級だけでなく英検2級の対策にも役立つはずです。

まとめ

英検準2級に合格するために必要な得点は、37問中18問正解することです。

しかしこれはあくまで自己採点時の得点率であるため、あくまで目安です。

  • 「単語・熟語の知識が不足している」
  • 「問題の解くコツを設問ごとに押さえられていない」
  • 「長文問題にあまり慣れていない」

対策をおこなう時は、上記のポイントを意識すると良いでしょう。

リーディング対策のポイントを身につけ、英検準2級に合格できるようにしましょう。

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