竹林先生
帰国子女でもない限り、無理ではないでしょうか。
竹林先生
すごいですね!
では、TOEFL iBTのスピーキングで満点を取るには何が必要なのかを、経験者から直々に教えてもらいましょう!
9回目の挑戦でようやく到達
先生は、いつTOEFL iBTのスピーキングで30点満点を出したのですか?
竹林先生
何回目の挑戦で達成したのですか?
竹林先生
最初の5回くらいは、スピーキングは20点台前半で推移していましたが、6回目あたりから26~28点が取れるようになり、今回晴れて30点になりました。
先生自身は、まったく帰国子女ではないのですか?
竹林先生
だから私は今でも洋画を見ると、一発で聞き取れる英語は6~7割ですかね。そんな私でもスピーキングで満点を取れたのは、多くの英語学習者に取り希望になってくれると願っています。
先生のTOEFL iBTのスコアを教えて下さい!
R29 / L29 / S30 / W24 = 合計112点(2021年9月受験)
スピーキングで満点が出た時の気持ちはどうでしたか?
竹林先生
それでは、スピーキングで満点を取るには先生がどんな特訓をしたのか?
他のどのサイトにも出ていないその対策法を、ここだけで公開してもらいましょう!
スピーキング満点を出した先生が実践した3つの対策法
TOEFL iBTには「Independent」と「Integrated」という2つのスピーキングテストがありますが、それぞれの対策をうかがう前に、スピーキング練習で全体的に意識して対策をしたことはありますか?
■①時間感覚を養おう!
竹林先生
私は、出だしは特に時間を気にしないで話し始めますが、たとえば45秒のIndependentのテストのうち、残り10秒くらいになった時に「あとこれくらい言えばおおよそ時間内に終わるな」と感づける感覚を養う事を意識しました。
やはり時間ぴったりに話し終えることが大切ですか?
竹林先生
たとえば45秒のIndependentの問題で、理由を2つ言おうとしていたとする。そして1つ目の説明だけで35秒くらい経過していて、そうしたら2つ目の理由を言う時間は無さそうですね。
そんな場合は、機転を利かして1つ目の理由をうまくパラフレーズして、結論に持っていって終わりにする。そんな風に、残り時間とにらめっこしながら、語る内容を臨機応変に変えられるように練習をしてましたね。
竹林先生
やはり「とりあえず話していって、気が付いたら終わってた」というのは良くないのですね。時計を見ながらしゃべるっていう感じですね!
残り時間とにらめっこしながら、話す内容を臨機応変に対応しよう。時間ぴったりで終える必要は無いが、重要な部分を話してる真っ最中に時間切れにならないように!
■②意外な盲点? 自分の発音を聞いてみる
2つ目の対策ポイントは何でしたか?
竹林先生
自分のしゃべる英語をスマートフォンで録音して自分で聞いていました。つまり英語を声に出して練習する。これは必ずやった方がいいですね。声に出して練習していない人は、必ず本番で声が震えます。声が震えた時点で満点が取れる可能性は無いと思って下さい。声が震えていると、普段から英語を使っていないのが採点官にバレてしまいます。
また、震える声を絞り出そうとすると言い直しが増えます。スムーズに堂々としゃべることが25点以上のハイスコアには不可欠です。
自分の声を録音して聞くのは恥ずかしくないですか?
竹林先生
だって自分で聞くのもはばかれるような英語に、ネイティブの採点官が30点満点を出すと思うでしょうか?
確かにそうですね・・!
では先生は、自分の声を録音して聞いて、それでどうやって発音の矯正をしたのですか?
竹林先生
それは、帰国子女ではない私が30点満点を取ったことからも明らかです。その上で、私が自分の英語に関して特に気を付けたのは、子音の発音です。
子音というと、m, n, p, sなど、母音(a, i, u, e, o)ではない音の発音のことですね。
竹林先生
これは本当に、録音して聞いてみるまで自分では全く気付かなかったことでした。特に私が自分で気づいた欠点が、「m」の音でした。
makeという単語を私が言うと、「m」の音(上唇と下唇をしっかり密着させる)が曖昧で、「メイク」なんだか「ウェイク」なんだか「ネイク」なんだか自分でも何て言ってるか分かりませんでした。何て言ってるか相手に伝わらない箇所があれば、満点はほぼ無理です。
竹林先生
「m」の音がはっきり発音されてなかったなんて、意外な盲点ですね。
竹林先生
自分でも気づいてないような盲点が、スピーキングで高得点が出ない原因になってるかもしれないですものね。ぜひ自分のしゃべる英語を、自分で聞いてみたいと思います。
自分ではうまく言えてるつもりの英単語が、実はうまく言えてないかも? 自分の英語を録音し、客観的目線で聞いてみよう。
■③個々の単語の発音より、イントネーションが大事
竹林先生
どんなしゃべり方にしたのですか?
竹林先生
声を大きくするだけ、ではダメなのですか? ではどうすればいいんですか?
竹林先生
日本人は確かに米国人に比べると声が小さいですから、それくらい思い切って口を大きく動かして話してみるのは大切かもしれませんね。
具体的にどんな単語を強調して読めばいいのでしょう?
竹林先生
重要な箇所は、口を大きく動かしたりジェスチャーをつけたりしてしっかり強調。これにより日本人の弱みとされる「平坦で単調な発音」を防げる!
満点を目指す「Independent」の話の内容
Independentはどのような対策をしましたか?
竹林先生
「具体性」ですか。
竹林先生
そのように捉えた方が、本番でも力を発揮しやすい気がします!
Independentの問題を練習するときも、もちろん自分の声を録音して聞く練習をしたんですよね?
竹林先生
満点を目指す「Integrated」の情報のまとめ方
Integratedは、どのような対策をしましたか?
竹林先生
竹林先生
もちろん重要な要点は語らないといけませんが、練習するうちに自分の中で、話しているときに「このペースで1つ目の要点しゃべってると2つ目のが話せなくなるな」というような、時間の感覚がつかめてきました。
やはり2つのポイントをまとめるIntegratedでは、2つのポイント両方とも1分以内で話す方がいいんでしょうか?
竹林先生
私が30点出した時も、確か最後の数単語が間に合わなかった問題があったと思います。でも、2つ目の要点にもちゃんと時間内で触れることは大切です。1つ目の要点に時間がかかりすぎて2つ目に全く触れられなかったのでは、満点はおろか20点に届くかも怪しくなると思います。
2つ目の要点も触れるためには、やはり速く話した方がいいのでしょうか?
竹林先生
普通に話すときの速度でした。そのため、細かすぎるディテールは瞬時に省く力を養います。「私が学生の時は、カフェテリアでよく昼食や夕食を食べてたけどね、パスタとかライスとか・・」などと音声で言われたら、「私」「学生の時」「カフェテリアで食べてた」だけ自分の回答に含めれば大丈夫です。
「昼食・夕食」「パスタ」「ライス」などはless importantなので入れなくて構わない。聞きながらメモをする間は、どのディテールが必要で、どのディテールが要らないかを、瞬時に判断できるようになりましょう。
なるべく「Um…」とか「Well…」は言わない方がいいのでしょうか。
竹林先生
むしろ多くの情報を瞬時にまとめながら語るのはネイティブにも簡単なものではないでしょうから、話しながら「え~と」みたいな事を言うのは自然なはずで、それを言ったから減点ということは無いです。
「Um」や「Well」を言うのは、どれくらいの回数までOKなんですかね?
竹林先生
60秒内で4回。これくらいの頻度で「Um」が入っても満点は取れるという事になります。
スピーキング力を上げるのにお勧めの教材は?
Independentの問題ですと、それなりに語彙力と知識(話す材料)が必要ですよね? 何か教材やアプリなどは使われましたか?
竹林先生
英訳に必要な語彙はおおまかに頭に入っているので、改めて何かを覚えるという必要性は無かったからです。言いたいことが瞬時に口から出るかの特訓をひたすらやっていた感じです。
英語の語彙や、Independentで語れる知識が足りない人用に、何かお勧めの教材などは無いですか?
竹林先生
竹林先生
スピーキングで満点目指す人ってどんな人?
TOEFL iBTのスピーキングで30点満点を狙っている人ってどれくらいいるものなのですか?
竹林先生
先生、ありがとうございました。
竹林先生はTOEFL iBTのライティングでも満点を取られています!
次回は、純日本人である竹林先生が、どのようにしてライティングでも30点満点を勝ち取ったのか探っていきます。お楽しみに!