UK PLUS IELTS公式テストセンターがオープンして2ヶ月。
数週間先まで予約は埋まっているようで、IELTS受験フィーバーはますます熱くなっているようです。
竹林先生
では今回は、独学をスコアを伸ばしたい!という方のために、IELTS現役プロ講師が、ご自身の体験談を基に、4技能それぞれをどのようにアプローチするか、そして現在のレベル別の勉強法も伝授いたします。
竹林講師は、リスニングを独学で2.5上げた
先生、IELTSのスコアを独学で伸ばすぞ!という人が、誰の力も借りずに独学で目標を達成することは可能ですか?
竹林先生
IELTS人生初受験 | たった1年で… | |
Listening 6.0 | → | 8.5 |
Reading 8.0 | → | 8.5 |
Speaking 6.5 | → | 8.0 |
Writing 6.5 | → | 8.0 |
ご自身が独学で2.0以上も上げたセクションもあるんですね! ならば信憑性が高いというか、先生のと同じやり方でやれば、同じような結果を出せる可能性は大ですね! 早速、教えてもらいましょう!
リスニングを独学でどう伸ばすか
竹林講師人生初のIELTS リスニング:6.0 → 1年で8.5
竹林先生
すごい伸びですね! どんな魔法を使われたんでしょうか?
竹林先生
教材は、何を使われましたか?
竹林先生
先生は、人生初のIELTSのスコアは「6.0」だったという事ですが、何が原因だったと考えられますか?
竹林先生
「聞きながら読む」って事実上不可能ですもんね。では、独学の際はどんな事に気を付けてスコアを「8.5」に上げたんですか?
竹林先生
選択肢に目を通していなくても、ほとんど正解できるようになったんですか?
竹林先生
竹林先生
普段の勉強の時は、1度解き終わった問題をどうしてましたか? 1度解いたらもう終わり、でしたか?
竹林先生
現在のレベルに合わせたリスニング勉強法
今教えて頂いたのは、すでに英語力が高い人向けのやり方だと思うのですが、英語初心者の方が、問題集を使ってリスニングの勉強をするとき、どんな事に気を付けて勉強をすればいいですか?
竹林先生
- ■ 現在「英検準2級以下」「TOEIC500点未満」「TOEFL iBT60点未満」「IELTS 4.5以下」の方:
- → このスコア帯の方は、まだ英語を聞き取れていない可能性あり。英文のスクリプトを自分で音読し、英語を「文字ではなく音として捉える」ことに慣れよう。スクリプトに出ている知らない語彙は、片っ端から調べてノートにまとめて覚えよう。
- ■ 現在「英検2級~準1級」「TOEIC500~800点」「TOEFL iBT60~80点」「IELTS 5.0~6.0」の方:
- → 英語は聞き取れていても、1度で理解する力が弱い可能性あり。英語の音源を流し、聞こえた英語を「心の中でシャドーイング」してみよう。声に出しながらのシャドーイングはレベルが高いので、声に出さないでOK。これにより、1度で英語を聞き取って理解する力を鍛えます。
- ■ 現在「英検1級」「TOEIC800点超え」「TOEFL iBT80点超え」「IELTS 6.5超え」の方:
- → 英語自体は理解できているはず。おとりの情報(distractor)にひっかからないよう最大限注意を。落とした問題は、再度音声を聞き「なぜその選択肢が正解なのか」および「なぜそれ以外の選択肢が不正解なのか」を説明できるようにしてみる。
竹林先生
リーディングを独学でどう伸ばすか
竹林講師人生初のIELTS リーディング:8.0 → 1年で8.5
では次に、リーディングの勉強法を教えて下さい。人生初のIELTSでもリーディングが8.0だったということで、当初からリーディングは得意だったのでしょうか。
竹林先生
やはり単語をたくさん知っているということは大切ですね。
竹林先生
独学で「8.0」と「8.5」に上げるには、どんな事をされたんでしょうか?
竹林先生
「先入観」は、例えばどんな物ですか?
竹林先生
確かに、あくまでその会社だけ売り上げを落としているだけかもしれませんしね。街全体の景気が悪いとは言い切れないですよね。そういう「先入観」が生まれない様にするために、どういう事に気を付けたのですか?
竹林先生
練習で解く際は、時間をオーバーしてもいいですか?
竹林先生
それでは、レベル別の勉強法の提案をして頂きます。
現在のレベルに合わせたリーディング勉強法
- ■ 現在「英検準2級以下」「TOEIC500点未満」「TOEFL iBT60点未満」「IELTS 4.5以下」の方:
- → このスコア帯の方は、まだ語彙力が足りず、文章がきちんと把握できていない可能性あり。問題を解くよりも、文中の知らない単語を調べ、ノートにメモるなどして覚えよう。その上で、英文を全文和訳し、文の内容をしっかり把握したら問題を解いてみよう。
- ■ 現在「英検2級~準1級」「TOEIC500~800点」「TOEFL iBT60~80点」「IELTS 5.0~6.0」の方:
- → 文章はおおまかに読めているが、細かい所の意味を誤解している可能性あり。最初から高得点を狙おうとせず、IELTSの引っかけ問題に慣れていこう。間違った問題は、文を読み直して1つ1つ見直しをしよう。
- ■ 現在「英検1級」「TOEIC800点超え」「TOEFL iBT80点超え」「IELTS 6.5超え」の方:
- → このレベルになれば、文を何度も読まず、1度で文意をほぼ把握できるはず。あとは、読みながら無意識に自分の脳の中で形成される「先入観」に騙されないようにしながら、文のどこに答えの根拠があるのか考え、正答率を上げていこう。
竹林先生
スピーキングを独学でどう伸ばすか
竹林講師人生初のIELTS スピーキング:6.5 → 1年で8.0
では続いてスピーキングです、こちらも先生、ほぼ独学で1年で1.5もスコアを上げたのですか?
竹林先生
つまり、今ある程度英語力がある人は、「IELTSが求めるもの」を知るだけで、あまり勉強をせずにスコアが1.5も跳ね上がっちゃうこともある、ということですか?
竹林先生
ぜひぜひ教えて下さい!
竹林先生
「しゃべる量」と言うと、多く話した方が良いんですか?
竹林先生
確かに、たくさんしゃべってくれないとスコアを決める時の判断材料が少なくなりますものね。多くしゃべった者勝ちですね。
竹林先生
ではもう1つの「しゃべる態度」というものですが、これは意外です。英語力は直接関係ないですよね?
竹林先生
8.0を出された時は、どんな態度で話されたんですか?
竹林先生
現在のレベルに合わせたスピーキング勉強法
- ■ 現在「英検準2級以下」「TOEIC500点未満」「TOEFL iBT60点未満」「IELTS 4.5以下」の方:
- → このスコア帯の方は、まず「英語で言える表現」を広げよう。日々自分がやっていること、「電車に乗って〇〇へ行った」「夕食に〇〇を食べた」などを一通り英訳し、ノートに書いてみよう。ノート1冊埋まると、「こんなに英語で言えるようになったんだな」と成長を実感します。
- ■ 現在「英検2級~準1級」「TOEIC500~800点」「TOEFL iBT60~80点」「IELTS 5.0~6.0」の方:
- → IELTS問題集のスピーキングの問題に、声を出して答えてみよう。最初は1文、2文でもOK。あとから、何か付け加えられる事が無いか考えてみよう。難しければ最初は日本語でやってもOK。「内容は薄くてもいいからたくさん話す」を意識しよう。
- ■ 現在「英検1級」「TOEIC800点超え」「TOEFL iBT80点超え」「IELTS 6.5超え」の方:
- → 英語自体は上級なので、「態度」と「発音」に磨きをかけて更なるスコアアップを目指そう。1人で練習なら、鏡の前に立ち、自分の目を見て話す(アイコンタクト)。そして自分の話す英語を録音して聞いてみよう。「th」の音や母音の音などは、自分ではうまく言えているつもりでも客観的に聞くと意外とかなり曖昧な発音になってたりします。また、イントネーションにも気を付け、重要な所は強めに、メリハリのある話し方をしよう。
竹林先生
ライティングを独学でどう伸ばすか
竹林講師人生初のIELTS ライティング:6.5 → 1年で8.0
では最後に、ライティングですね。こちらもわずか1年で1.5もスコアを伸ばされたそうですが。
竹林先生
教えてください!
竹林先生
Task 1とは、グラフや絵の情報をまとめるやつですね。
竹林先生
イントロで「全体的にこんな事が見て取れるよ」という「全体像」を先に書いてしまうと良いって、先生自身よくおっしゃいますね。
竹林先生
それだけでスコアが大きく変わるんですね。2つ目は、「Task 2の段落構成」にも気を付けたということですが、どういうことでしょうか?
竹林先生
それではダメなんですか? 大学のライティング授業なんかでは、むしろその書き方を要求されますが。
竹林先生
その段落構成にしただけで、スコアは1.5も上がるんですか?
竹林先生
現在のレベルに合わせたライティング勉強法
- ■ 現在「英検準2級以下」「TOEIC500点未満」「TOEFL iBT60点未満」「IELTS 4.5以下」の方:
- → このスコア帯の方は、50~60語ほどの短い文を書いてみよう。トピックは、英検準2級の過去問などで充分。それを1日1トピックを2週間、毎日こなして「英語で書く」ことに慣れよう。英語で言える表現も増えるはず。慣れてきたら、時間を気にしなくていいので、80,100語・・と増やしていこう。
- ■ 現在「英検2級~準1級」「TOEIC500~800点」「TOEFL iBT60~80点」「IELTS 5.0~6.0」の方:
- → 100語以上の英文は既にかけると思われるので、これを200語以上を時間内に書けるようにしよう。200語以上書くには、理由付けや具体例が豊富(各段落2つ以上が望ましい)で、且つ適切である必要がある。英語面と同時に、内容面も磨きをかけよう。
- ■ 現在「英検1級」「TOEIC800点超え」「TOEFL iBT80点超え」「IELTS 6.5超え」の方:
- → 英語面でも内容面でもだいぶ磨きがかかっている状態なので、あとはそれを究めていこう。単数形の名詞に「a」をつけ忘れてないか等のケアレスミスは皆無に。前述のように慣用句の使用幅を広げたり、関係詞や分詞構文など文法面の上達を図ったりしよう。IELTSのライティングの基礎的な「型」は、以前のブログでご紹介したので、そちらをご覧ください。
まとめ
竹林先生
竹林先生
先生、ありがとうございました。