2021/10/18

TOEFLは就職活動に有利?スコアは何点取得すべき?

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バークレーハウス編集部 BerkeleyHouse
東京・市ヶ谷にある語学スクール。IELTS公式テストセンターの運営のほか、IELTSやTOEFLの対策講座、英語や中国語をはじめとする40言語に対応した語学教育を提供。

ビジネスのグローバル化が進む令和の現代においては、働くうえで「英語力」が必要となるケースも珍しくありません。
中には、社内の公用語をすべて英語に統一する企業もあるほどで、従業員の採用基準に英語試験のスコアや級位を提示することもしばしばです。

今回は、就職や転職のために英語試験の受験を検討している方に向けて、「就職活動におけるTOEFL iBTの有用性」について詳しく解説します。TOEFL iBTが就職や転職に役立つかどうかを知りたい方であれば、当コンテンツをぜひご参照ください。

目次

TOEFL iBTとはどんな英語試験?

TOEFL iBTが就職や転職活動に役立つかどうかを解説する前に、「TOEFLとはどんな英語試験なのか」を簡潔に紹介しておきましょう。

TOEFL(Test of English as a Foreign Language)とは、英語を母国語としない方々を対象に「英語でのコミュニケーション能力をはかる」という目的で制作された英語試験です。世界150ヶ国以上、11,000を超える大学や機関で実施され、グローバルな英語力を証明できる英語試験として評価されています。

とりわけTOEFL iBTは、大学・大学院レベルのアカデミックな場面で必要とされる英語力の測定に使用されます。そのため、留学のためにTOEFL iBTを受験する方も多く、教育機関ごとに求められるスコアも異なるのが特徴です。

その他、TOEFL iBTについて詳しく知りたい方であれば以下のページをご参照ください。TOEFL iBTの概要から出題傾向に至るまで、わかりやすく解説をしています。

TOEFL iBTは就職活動で有利?

結論から言えば、TOEFL iBTは留学目的だけではなく就職や転職活動にも使用可能です。

概要の項で紹介したように英語試験として確かな実績を持つTOEFL iBTは、「ビジネスに必要な英語力」をはかる目的にも通用します。
そのため、企業の中には新入社員や中途採用者の募集要項に、TOEFL iBTのスコアを採用するケースも少なくないのです。
特にグローバルなビジネス展開を行っている(または検討している)企業においては、英語力の証明にTOEFL iBTを用いることも多くなっています。

TOEFL iBTの有用性に疑問を持っている方でも、近年では「TOEFL iBTは就職活動にも活用できる」ということを留意しておきましょう。

TOEFL・TOEIC・英検はどれが役立つ?

日本国内では、TOEFLの他にもTOEICや英検などの英語試験が人気を集めています。

そのため、就職や転職活動に活用するうえで「結局どれを受けるべきなの?」と迷ってしまう方もいることでしょう。

就職や転職活動における有用度を比べると、試験別に以下のような傾向があります。

  • ・TOEFL iBT:グローバル企業の採用に導入されることが多い
  • ・TOEIC:国内企業の採用に導入されることが多い
  • ・英検:国内企業の採用に導入されることが多い

概要の項で述べた通り、TOEFL iBTはグローバルな英語力を証明できる英語試験として、国内外を問わず人気を博しています。

国内企業と海外企業のどちらにおいても、就職活動に活かすことが可能です。

反対に、TOEICと英検は日本国内を中心に普及している英語試験です。

そのため、国内企業の採用活動で用いられるケースが多くなっています。

ただし、これらの傾向はあくまで目安に過ぎません。採用において「どの英語試験を用いているか」は、結局のところ企業によって大きく異なります。したがって就職や転職活動のために英語試験を受ける場合、TOEFL iBTだけに固執をせず「希望する企業がどの試験を用いているか」を確認してから、受験する英語試験を決めるようにしましょう。
ただし、これらの傾向はあくまで目安に過ぎません。採用において「どの英語試験を用いているか」は、結局のところ企業によって大きく異なります。
したがって就職や転職活動のために英語試験を受ける場合、TOEFL iBTだけに固執をせず「希望する企業がどの試験を用いているか」を確認してから、受験する英語試験を決めるようにしましょう。

企業によってはIELTSのように、英語圏で普及する英語試験を採用することもあります。

このIELTSについては別ページでも解説をしているので、受験を検討する方であればご参照ください。

IELTSの基本情報や出題傾向、セクション別のサンプル問題などを詳しく紹介しています。

ちなみにTOEFL iBTをはじめとした英語試験は、「スコアの有効期限が2年間」というケースが多くなっています。

どんな用途に用いる場合でも、期限の切れたスコアでは英語力を証明できません。

就職や転職活動でTOEFL iBTのスコアを使用する場合は、試験の受験日を調節して、申し込みの時点で期限が切れないよう配慮しましょう。

就職活動に有利となるスコアはどのくらい?

TOEFL iBT TOEIC L&R 英検 IELTS CEFR
118~120 9.0 C2
115~117 8.5
110~114 8.0 C1
102~109 970~990 7.5
94~101 870~970 1級 7.0
79~93 820~870 6.5 B2
60~78 740~820 準1級 6.0
46~59 600~740 5.5

TOEFL iBTのスコアと他の英語試験との比較表は上記の通りです。

英語試験は留学と就職活動のどちらにおいても、高いスコア(級位)ほど英語力を評価されやすくなります。

ですが、TOEFL iBTのスコアを採用する企業の中でも、就職活動に役立つ英語力は「経営方針」や「業務内容」などの要素によって大きく異なります。

例えば、外交活動の舵取りを担う「外務省」などは、外務省専門職員に必要な能力として、「TOEFL iBT100点以上」を提示しています。

これは英検で最も高い1級に匹敵する、極めて高いスコアです。

この他、外国企業との取引を行う外資系企業は、メールや商談などのコミュニケーションも英語で行うケースがほとんどです。

外資系企業に就職や転職を希望する場合、TOEFL iBTでネイティブスピーカーに負けないレベルのスコアを証明する必要があります。

一方、グローバル展開をしていない(または検討していない)企業の場合、就職や転職活動でも英語力は要求されないケースがほとんどです。

仮に要求されたとしても「一般教養として英語力を備えているか」をはかるケースが多く、外資系企業のように高いスコアは必要ないでしょう。

TOEFL iBTを採用している企業の場合、必要となるTOEFL iBTのスコアは、就職者や転職者向けの募集要項に掲載されていることが多いので、就職や転職を希望する企業が決まっている場合は、事前に必要なスコアを確認しておくと良いでしょう。
仮にスコアが満たない場合も、目標が明確であればそれだけモチベーションを高めて試験対策を行うことができます。

TOEFL ITPは就職活動に活用できるの?

TOEFL iBTについて紹介ができたところで、同じTOEFLの一種であるTOEFL ITPについても触れておきましょう。

個人向けの英語試験であるTOEFL iBTに対し、TOEFL ITPは団体向けの英語試験として、企業や教育機関内で開催されています。

TOEFL ITPの用途としては、従業員の英語力をはかったり、交換留学の選考に利用したり、主に組織内で完結する用途で用いられるのがほとんどです。

そのためTOEFL ITPのスコアは、就職や転職活動においてTOEFL iBTと比べると役立ちにくいです。

とはいえ、「完全に役に立たない」というわけではなく、企業によってはTOEFL ITPのスコアを採用しているケースもあります。

また、TOEFL ITPは個人では受けられないため、所属する企業や教育機関で開催の予定があれば、受験を検討しても良いでしょう。

また、TOEFL ITPのスコアとTOEFL iBTのスコアを比較すると、以下のようになります。

TOEFL iBT TOEFL ITP
111~120 640~677
100~110 600~639
90~99 577~599
79~89 550~576
71~78 527~549
61~70 500~526
51~60 467~499
41~50 437~466
31~40 397~433
0~30 310~396

単純な難易度の比較こそできませんが、表を見比べることで、どのくらいのスコアを取得できるのかがわかります。

就職や転職活動でTOEFL iBTのスコアが必要であれば、TOEFL ITPで取得したスコアを参考に、TOEFL iBTの試験に挑戦するのも手です。

TOEFL iBTのスコアをアップさせる方法は?

今回は、就職や転職活動におけるTOEFL iBTの有用性について解説をしました。

希望する企業がTOEFL iBTのスコアを採用している場合、必要なスコアを満たせるように英語学習を行うと良いでしょう。
とはいえ、TOEFL iBTをはじめとした英語試験は、「独学だとスコアを伸ばしにくい」という特徴があります。
これは、スピーキングやリスニングのように、英語試験には1人では学習しにくいセクションが多いためです。
独学でも問題ないほど英語力に自信のある方を除けば、TOEFLに精通した方と一緒に学習を進めることをおすすめします。

「TOEFL iBTのスコアを伸ばしたい」「採用試験までに必要なスコアを満たしたい」という方であれば、バークレーハウスのレッスンプランを受講してみてはいかがでしょうか。

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