英語の資格を取得しておくと、受験や留学、就職、転職などのあらゆる場面で役に立ちます。
国際的に認知度が高いといわれている「IELTS(アイエルツ)」は、海外留学や海外移住を希望する方の英語能力を測る試験です。
海外への留学や移住を考えている方の中には、IELTSの資格試験を受験することを検討している方は少なくないでしょう。
今回は、IELTSの4技能の中でも難易度が高いといわれている、スピーキングテストのパート2の攻略法を紹介します。
IELTSスピーキングパート2の流れ
IELTSスピーキングテストは、3つのパートに分かれており、ネイティブの試験官とマンツーマン形式で行われます。
パート1は自己紹介や日常生活に関する質疑応答が行われ、パート2では指定されたトピックについてのスピーチが求められます。
パート3は、パート2に関連した内容でのディスカッションが行われます。
パート2は、パート1の短文解答と比較すると、話しながら次の展開を考える必要があるため、難易度が高いといわれています。
パート2の流れは、まず、試験官がパート2について説明をします。 内容ももちろん、英語で説明されます。 最後に、「わかりましたか?」と聞かれます。 ここで、「YES」と答えましょう。
次に試験官からトピックカードとメモ用紙と鉛筆を渡されます。
受け取ると、試験官が「1分測ります」とタイマーをセットするので、1分間でトピックカードに対する答えを考えます。
1分後に試験官から「どうぞ」と告げられたら、1〜2分間の解答が開始します。
解答後は、解答内容について試験官から2つほど質問されるので、それに答えましょう。
以上がスピーキングテストパート2の流れになります。
模範解答を見てみよう
前述でスピーキングテストパート2の流れについて説明しましたが、問題の内容や模範解答について想像がつきづらいのではないでしょうか。
次は、スピーキングテストの模範回答を見てみましょう。
以下の記事で、IELTSスピーキングテストの例題と模範解答の解説やスピーキング対策のポイントを詳しく紹介しています。
IETLSのスピーキング対策として、ぜひみて見てください!
IELTSスピーキングパート2の対策
IELTSスピーキングテストパート2の難易度が高いといわれている理由は、一般的に日本人が苦手とするプレゼン形式で行われるためです。
日本語でも難しいプレゼンを英語で行うということに、苦手意識を抱いてしまう方は少なくないでしょう。
また、2分間しゃべり続けなくてはならないことも、一般的に日本人が苦手とすることです。
以上の理由から、IELTSスピーキングテストパート2は難易度が高いといわれています。
しかし、最も対策がしやすいのもパート2です。
パート1やパート3のようにQ&A形式ではないため、予測することが難しい質問に答える瞬発力が必要とされず、練習がしやすいからです。
ここでは、パート2の対策について紹介していきます。
時間を計って練習し、時間の感覚を身につける
IELTSスピーキングテストパート2は、1分や2分といった時間が定められています。
しかし、一般的に1分や2分という時間の体感がないという方がほとんどです。
タイマーを使わずに、1分や2分を自分で計ることは難しいといえるでしょう。
そのため、試験本番で慌てることがないよう、練習の時からタイマーで時間を計り、慣れておくことが大切です。
日頃の練習で時間を計っておけば、時間の感覚を身につけることができます。
メモを取る練習を行う
IELTSスピーキングテストパート2では、試験官からトピックカードとメモ用紙を受け取ってから1分間で答えを考えることが求められます。
1分間の準備時間内に、いかにメモをたくさん取ることができるか、ということがスコアにつながるといっても過言ではありません。
そのため、1分間を計ると同時にメモを取る練習をすることも重要なポイントの1つです。
問題文を使って時間を計りながら、メモを取る練習を重ねれば重ねるほど、メモをたくさん取れるようになるので、しっかり対策をしましょう。
解答用の持ちネタを用意する
IELTSスピーキングテストパート2の対策で最も重要なポイントになるのが、解答用の持ちネタを用意することです。
問題の内容は当然、事前にはわからないため、ぶっつけ本番になる方が多い傾向にあります。
しかし、パート2に関しては持ちネタを用意しておくだけで、スコアが取りやすくなるため、必ず準備しておきましょう。
パート2の問題は、基本的に人、物、場所を描写せよという内容が多いため、それぞれ1つずつ自分の持ちネタを用意しておくと良いでしょう。
持ちネタを1つ用意しておき、さまざまな問題文に適用する、という対策です。
「人」の場合、現実では身近な友人であっても、問題に登場する近所の方、家族の友人、昔の恩師など、さまざまな役になってもらうということです。
具体的には、性格や特徴、エピソード、その方から受けた影響を用意しておくと良いでしょう。
「物」の場合は、たとえば、現実ではプレゼントでもらった腕時計であったとしても、昔大切だった物、今欲しい物、なくてはならない物など、さまざまな問題に応用します。
物の特徴(大きさ・機能など)、良いところ・悪いところ、値段、エピソードなどを具体的に用意しておきます。
「場所」の場合は、実際は行ったことがある国であっても、特別な場所、家族旅行の思い出、行ってみたいところなど、さまざまな問題に応用します。
場所の特徴、良いところ・悪いところ、そこでしたこと(すること)を具体的に準備しておきましょう。
人、物、場所以外には本、映画、音楽といった問題形式もありますので、それぞれネタを用意しておくと良いでしょう。
本や映画については、本当に自分が好きな本や映画については話しにくい傾向にあるため、シンプルなストーリーを選ぶことがおすすめです。
IELTSスピーキングパート2の勉強方法
IELTSスピーキングテストパート2において効果的な勉強方法として、まずは問題集を活用して、本番と同じような解答演習をすることが挙げられます。
効率的にスコアアップを目指すのであれば、過去に出題された問題を参考にして作られた問題集から出題の傾向を把握することが重要です。
問題集で頻出する質問は、あらかじめ本番と同じような解答練習をしておきましょう。
この際、注意することが1つあります。
解答のテンプレートを入念につくり上げ、つまずくことなく言えるようになるまで練習することは避けましょう。
その理由は、IELTSのスピーキングテストでは、解答が素晴らしかったとしても、暗記していると判断されると、まったく評価されないためです。
試験官が暗記した部分だと判断をするポイントは、他の部分に比べ、突然単語や文法のレベル、または流暢さが上がる、という点です。
その点に注意して、問題集を活用して、本番と同じような解答演習をするようにしましょう。
試験官役を用意し、本番を想定した模擬テストを行う方法も効果的な勉強方法です。
本番の試験は、試験官とマンツーマンで行われます。実際の試験本番で試験官と対面した時に、スムーズに答えられなくなることを避けるためです。
試験官役が用意できない、という方も少なくないでしょう。
そういった場合は、IELTSのスピーキングテスト対策に特化したレッスンを利用するのも1つの手です。
バークレーハウスでは、IELTSに精通した講師陣による、IELTSスピーキングテスト対策のレッスンを実施しています。
テストで使える表現を学び、講師が試験官役となり、実践的なレッスンにより、弱点を克服していきます。
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解答に使えるフレーズ例
IELTSスピーキングテストパート2において、意識をしておく必要があるポイントは2つあります。
話し続けることと、少し難しい文章を多く使うことです。
発音がきれいで流暢に話すことができたとしても、黙り込んでしまった場合は強制終了になり、そのパートは評価されなくなってしまいます。
また、少し難しい文章を多く使うことによって、スコアがアップすることにつながります。
2つのことを踏まえると、少し複雑な構文を取り入れたフレーズを暗記しておくことが大切です。
ここでは、解答に使えるフレーズ例について詳しく紹介します。
「What I want to say is(SVO)」
意味は、「私が言いたいのは…」というフレーズです。
主にスピーチのイントロや説明、話し始める時などに使える表現です。
また、スピーチを締める時にも使うことができます。
「What I meant to say is(SVO)」
「私が言いたかったのはつまり…」という意味で、追加で補足を説明したい時に使えるフレーズです。
話している途中に、話が迷子になってしまったり、自分が何を話しているかわからなくなったりしてしまう場合がありますよね。
そういった場合に、改めてこういうことだ、と伝えたい時に使ってみましょう。
「Even if A it doesn’t necessarily mean that B」
「もし~だとしても、必ずしも〜とは限らない」という意味を表します。
主に賛成と反対の意見を説明したい時に使えるフレーズです。
日本語においても「そうとは限らない」という表現はよく使いますので、同じ要領で使ってみましょう。
パート2のスコアを上げるポイント
パート2において、スコアを上げるために意識しておくと良いポイントを具体的に紹介します。
話したい内容のキーワードをトピックカードの指示に沿って、メモに箇条書きする
前述の対策の項目で紹介した通り、時間を計りながらメモを取る時は、話したい内容のキーワードをトピックカードの指示に沿って箇条書きすることを心がけましょう。
スピーチの最中にトピックカードを見返さなくても済むように、話したい内容はキーワードですべて書いておくことが大切です。
具体的には、When(いつ)、How many(どのくらい)、How long(期間)、What I liked(好きだったこと)、What I disliked(嫌いだったこと)といった内容です。
スピーチのトピックはメモ用紙の1番上に書き、丸で囲んだり、アンダーラインを引いたりして、メインのトピックだとわかるようにしておきましょう。
この時、時制が最も重要なキーワードになります。時制を意識せずにメモをすると、本来は過去のことにもかかわらず、現在形と認識してしまいかねません。
文法において時制は重要な要素です。必ずメモをするように心がけましょう。
また、時間があれば、具体的なエピソードや例について話すためのキーワードも追記しておくと良いです。
書く文字を短縮する工夫をする
メモを取る時間は1分間という短時間なため、各文字を短縮する工夫をすることも、重要なポイントの1つです。
前述でキーワードを箇条書きにする、と説明したのはそのためです。
文章を書くのではなく単語を書くことを心がけます。
また、記号を使ったり、単語を自分なりに省略したりすることもおすすめです。たとえば、3 yearsは3 yrsといった要領です。
メモ用紙に書いた内容は採点の対象にはなりませんので、少しでも書く文字を短縮できるようにしましょう。
メモを見ながら具体的なエピソード、解説や理由などを付け足しながら解答する
話さなければならないポイントはメモをしておき、話を膨らます要領で具体的なエピソード、解説や理由などを付け足しながら解答することを意識します。
長い時間沈黙してしまうと強制終了になってしまいますので、しゃべり続ける必要があるためです。
つなぎ言葉をうまく使って、試験官からストップの声が掛かるまで2分間話し続けるようにします。
解答は「5W1H」を意識する
5W1Hは、以下の疑問詞のことです。
- When(いつ)
- Where(どこで)
- What(何を)
- Who(誰が)
- Why(なぜ)
- How(どのように)
「5W1H」を意識しておけば、話すネタが思いつかないということになりません。
この時、タスクカードにある質問の中で、すでにこれについて聞いているものがあった場合は、かぶらないようにしなければなりません。
中でも、「How」についてはさまざまな解釈ができますので、注意が必要です。
日本語で「どうやってしたの?」という質問をされた場合、たとえば、お金の面なのか、方法なのか、時間なのか、さまざまな可能性が考えられます。
日頃から疑問を意識し、それに対して答えるような練習をしておくと、話すネタを考えられるようになります。
対策次第で確実なスコアアップを狙える!
IELTSのスピーキングテストパート2は、一般的に日本人が苦手意識を抱きやすい形式で行われます。
そのため、難易度が高いといわれていますが、対策さえしっかりとしておけばスコアアップを目指すことができます。
日頃から、効果的な方法を意識して学習することが大切だといえます。
また、スコアアップできるポイントを押さえることも重要な要素の1つです。
ポイントを押さえて訓練し、スピーキングテストのハイスコアを狙いましょう。
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