2022/08/16

IELTSの発音対策はスコアアップに直結!スピーキング対策を紹介

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バークレーハウス編集部 BerkeleyHouse
東京・市ヶ谷にある語学スクール。IELTS公式テストセンターの運営のほか、IELTSやTOEFLの対策講座、英語や中国語をはじめとする40言語に対応した語学教育を提供。

グローバル化が進んでいる近年、海外留学や海外移住のために英語の資格試験の受験を検討している方は多いのではないでしょうか。

海外留学や海外移住のために必須といわれている英語の資格試験である「IELTS(アイエルツ)」は、他の英語の資格試験と比較して実践的な英語力とコミュニケーション力が問われる試験です。

IELTSは、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの4つのセクションで構成されている試験で、スピーキングセクションでは面接官と1対1での面接形式でおこなわれるため、スコアアップには発音対策が必要になります。

本記事では、IELTSのスピーキングセクションにおいて重要なポイントである発音対策について詳しく解説します。

目次

IELTSの発音の重要度

IELTSにおいて発音は非常に重要度が高く、リスニングとスピーキングのセクションにおいてスコアを左右するといっても過言ではありません。

リスニングにおいて発音が重要な理由は、正しい発音ができると正確に聞き取ることができるためです。

スピーキングにおいての発音は、リスニングと比較すると、さらに重要度が高いといえます。

スピーキングの評価基準は以下の通りです。

  • ・Fluency and Coherence(流暢さと一貫性)
  • ・Lexical Resource(語彙力)
  • ・Grammatical Range and Accuracy(文法知識と正確さ)
  • ・Pronunciation(発音)

上記のように、評価基準のうちの1つに発音が入っておりスコアに直結するため、スピーキングでの発音は非常に重要といえます。

試験官が理解できる発音、単語や文の強弱のつけ方、イントネーション、母語のアクセントの正しい使い方などがスコアに大きな影響を与えます。

IELTSのスピーキングセクションの評価基準をもとにした対策や問題例と模範解答例などがあります。

IELTSのスピーキングについての詳細は、以下のリンクからご覧いただけます。

スピーキング対策として、ぜひ参考にしてみてください。

発音のスコアが低くなる原因

IELTSのスピーキングセクションで、発音のスコアが低くなる原因について解説します。

英語の発音が正確ではない

英語はイントネーションが重要な言語であるため、正しい発音がともなっていないと英語として通じない場合もあります。

英語として通じていないと判断されれば、当然スコアも低くなってしまうでしょう。

英語は、日本語とは発音が大きく異なるため、音や音に関するルールを学ばずに正確に発音することはできません。

単語力とフレーズの知識が不足している

単語力とフレーズの知識が不足しているということも、発音のスコアが低くなる原因の1つとして挙げられます。

英語の勉強の一環として、ネイティブと会話をしてもスピーキング能力が伸びない理由は、十分な単語とフレーズの知識が身についていないためです。

知らない単語やフレーズを使って英語で会話することはできません。

発音は英語を話すことで上達しますが、基礎的な単語力とフレーズの知識が身についていることが前提だといえるでしょう。

話すスピードが速くて聞き取れない

発音の練習をする際、ネイティブの英語を見本にリスニングをしている方は多いのではないでしょうか。

その際、スピードが速くて聞き取れないと感じている場合は、それが発音のスコアが低くなる原因につながります。

ネイティブの英語は速いのではなく、日本人が英語をカタカナ読みする場合と比較すると短く発音しているのです。

「音の省略」が英語の発音の本質であり、省略により英語が短くなるため、ネイティブが話している英語のスピードが速いと感じます。

この音の省略を聞き取ることができなければ、当然同じように話すことはできません。

そのため、発音のスコアが低くなってしまうのです。

意識したい発音対策のポイント

意識をすると良いとされる、発音対策の具体的なポイントについて紹介します。

イントネーション

イントネーションは、日本語で言う抑揚のことを指します。

英語は、イントネーションが非常に豊かで、高低の差が大きい傾向にあります。

日本語は、英語とは反対でイントネーションの差があまりなく、フラットな言葉であり、普通に日本語を話すように英語を話してしまうとどうしても平坦な印象を与えます。

そのため、日本人が英語の発音能力を伸ばすには、大げさに抑揚をつけてイントネーションを意識することが重要なポイントだといえるでしょう。

発音の強弱(アクセント)

発音の強弱、いわゆるアクセントも重要なポイントの1つです。単語や文章のどの箇所を強く言うかが、重要になります。

前述のイントネーションは音の高低を指しますが、強弱は文字で表す通り、強く発音する、弱く発音する、ということを指し、声を大きく出したり、息を強く吐いたり、ということです。

英単語を辞書で引くと、発音記号の箇所で文字の上に点がついています。

これはどこを強く発音するか、ということを表しています。

このことをかならず意識するようにしましょう。

英単語を新しく覚える時はもちろんですが、発音の強弱があいまいな場合は辞書を引いて調べることが大切です。

リンキング(リエゾン)

リンキング(リエゾン)とは、単語と単語がくっついて発音される現象のことです。

リンキングは、日本語ではほぼないため、日本人が英語を理解しづらく、聞き取りづらく感じる原因とも言えます。

たとえば、「an apple」というフレーズは「アン アップル」ではなく、「アナップル」と発音されますよね。

このリンキングが上手にできるようになると、英語らしく聞こえるようになるため、相手にも伝わりやすくなります。

声の大きさ

日本人は、英語を話す外国人と比較すると声が小さい傾向にあります。

そのため、声が小さいから聞こえていない、というケースも多いといえます。

普段からスピーキングの練習をするならば、声を2倍くらいの大きさにするよう意識してみましょう。

口を開ける

前述で説明した声の大きさの次に、はっきり口を開けずにこもったような話し方をしている、ということも英語が伝わらない原因として挙げられます。

いわゆる滑舌が悪い、ということで、母国語が日本語である場合は多い傾向にあります。

外国人が英語でスピーチをしている時などに、注意して見てみると、日本語を話す場合よりも口を大きく開けていると感じるでしょう。

口をしっかり開けて話すだけで、英語は伝わりやすくなります。意識してみてくださいね。

発音が上手になる練習方法

ここでは、実際に英語の発音が上手になる練習方法を3つ紹介します。

英語の発音に関する学習ができるアプリを活用して、正しい発音を聞く

英語の発音アプリは、寝る前や通勤時間などの隙間時間で活用できるため、とても便利です。

お手本の発音で、正しい発音を聞くことができるため、辞書で調べるだけよりもわかりやすいといえるでしょう。

英語の発音アプリの中には、正しい発音を聞くだけでなく、自分の発音を録音して聞き返すことができたり、正しい発音と自分の発音の違いを文字で確認できたりするアプリもあります。

採点形式のアプリもあるため、楽しく発音の勉強をすることができます。

シャドーイングをかならず行う

英語の発音を上達させるには、シャドーイングが効果的です。

そもそもシャドーイングとは、英語の音声から1語程度遅れて、その音声を真似て発声していく練習方法のことです。

シャドーイングは発音だけでなく、スピーキング能力全体を伸ばすことにも効果があります。

正しい単語の並び方や構文が自然な形で覚えられ、実践できるためです。

シャドーイングをより効果的におこなうには、教材とそれを再生する音声プレーヤー、ボイスレコーダーを準備するのがおすすめです。

具体的な方法として、まず音声だけを聞き、精読しましょう。

シャドーイングをより効果的にするにはこの精読をすることが大切で、わからない単語や表現を辞書などで調べ、文章の意味を完全に把握します。

次に、スクリプト(台本)を見ながら、音声の1語分ほど遅れて音声を5回程度繰り返してしてみましょう。

この時、前述で挙げたポイントである、イントネーション、強弱、リンキングについて意識することが大切です。

他にも間の取り方や息継ぎの仕方についても意識します。

続いて、スクリプトを見ずに1回〜5回程度シャドーイングを繰り返します。自分の記憶ではなく、音声を頼りにすることを意識してください。

次は、自分の声を録音してみましょう。

そして、お手本と自分の声を交互に聞いて比較してみます。

ここで気づいたことはメモをしておき、その後、気づいたことを意識して、修正する目的でシャドーイングを5回程繰り返します。

上記の方法でシャドーイングをおこなえば、正しい発音に近づくことができるでしょう。

発音練習はかならず録音する

前述のシャドーイングの際も紹介しましたが、発音練習をする時はかならず録音することをおすすめします。

録音をしておけば、正しい発音と交互に再生することによって、自分の発音の誤りや、正しい発音との違いを明確にすることができるからです。

今はほとんどのスマートフォンにボイスレコーダー機能がついているので、活用してみてください。

IELTSのスピーキング対策方法を知って、自力で練習しても、なかなか発音が上達しない、という方はIELTS対策を専門にいっている語学スクールに通うことを検討してみてもよいでしょう。

バークレーハウスではスピーキングをはじめ、IELTSで必要とされる技能の対策レッスンを実施しています。

IELTSを知り尽くした日本人講師とネイティブ講師がスコアを取るために必要なポイントに絞り、IELTSの評価基準に沿って、効率良く指導をおこないます。

どのようなレッスンが実施されているのか、レッスンプランのサンプルは以下のページで紹介しています。

特に気をつけたい発音が難しい英単語

発音が難しく、特に気をつけると良い英単語をいくつかピックアップして紹介します。

law

意味は「法律」を表します。

カタカナで表すと「ロー」になりますが、lの音、awの喉の奥から出す「オー」の音をしっかり組み合わせることが正しい発音のポイントです。

似た発音でカタカナでは同じ「ロー」と表す単語として「raw」が挙げられますが、lとrの発音は異なり、意味もまったく異なるため、はっきりと違いがわかるように発音しましょう。

library

意味は「図書館」を表します。

libまでは発音が簡単ですが、raryの部分でrが重なるため難易度が高い英単語です。

発音のポイントは、lとrの区別をしっかりすることです。

third

意味は、「3番目の」を表します。

日本人が苦手とされる「th」「r」の発音が組み合わさっているため、難易度が高い英単語です。

発音のポイントは、thからそのままirという深い音につなげることを意識し、最後にしっかりdを残すことです。

スコア別の発音評価目安

IELTSのスコアは0.0から9.0までに区切られています。

スピーキングセクションにおいて、満点であるスコアレベル9.0はネイティブ同等のレベルを求められるため、到達するのは非常に難しいです。

日本人受験者の平均といわれている6.0から英語学習者の上位レベルといっても過言ではない8.0までの発音評価の目安について詳しく紹介します。

スコアレベル6.0

スコアレベル6.0の評価の目安は以下の通りです。

  • ・試験官が容易に、受験者の英語の大半を理解することができる
  • ・ある程度、正しい単語の強勢と文の強勢で発音ができている
  • ・ある程度、英語の正しいイントネーションで話している
  • ・重要な意味を強調するため、イントネーションや強勢を何度か使用している
  • ・単語の発音にいくつかの間違いがある
  • ・母語のアクセントの形跡が見られる

発音においてスコア6.0を取るためには、試験を通して試験官に自分の英語がきちんと理解されるように、はっきりと話すことが重要です。

スコアレベル7.0

スコアレベル7.0の評価の目安は以下の通りです。

  • ・試験官がほぼすべて、受験者の英語を理解できる
  • ・特定の意味を強調するために、正しい単語の強勢や文の強勢、イントネーションを使って発音することができている
  • ・意味に違いを持たせるために、話すスピードを上げたり下げたりすることができている
  • ・話し言葉を“チャンク”にわけることができる
  • ・単語の発音にいくつかの間違いがある
  • ・母語のアクセントの形跡が見られる

日本で育ち、母国語が日本語である方が発音のスコアレベル8.0より上を狙うことは難しいといわれているため、発音ではスコアレベル7.0を目標にすると良いでしょう。

スコアレベル7.0を取るには、重要な意味を強調するために、以下のことに注意しましょう。

  • ・音量と音調を変化させることと
  • ・話すスピードを変化させる

スコアレベル8.0

スコアレベル8.0の評価の目安は以下の通りです。

  • ・試験官が受験者のすべての英語を容易にはっきりと理解することができる
  • ・効果的に意味を強調したり変えたりするために必要な特徴を用い、発音することができている(必要な特徴とは、イントネーションや単語の強勢、文の強勢などのこと)
  • ・意味を強調するために、効果的にスピードや音量、音調の変化を完璧に使いこなしている
  • ・母語のアクセントの形跡が見られるが、意味や理解には影響を与えていない
  • ・文のイントネーションにごくまれに小さなミスがある

スコアレベル8.0は、留学経験者であっても相当な勉強・対策をしないと難しいレベルといえます。

スコアレベル8.0を取るためには、ネイティブの使う言葉を覚えていくなど、より高度なスピーキング能力が必要です。

発音はIELTS対策講座で学ぶのも方法の1つ

実践的な英語力とコミュニケーション力が問われる試験であるIELTSでは、発音対策が合否を左右するといっても過言ではありません。

発音の対策をしっかりするためには、効果的な勉強方法で、発音の対策のポイントを押さえて練習することが大切です。

IELTSのスピーキングセクションの評価基準である発音に自信がないと悩んでいる方は、IELTS対策を専門としている語学スクールに通うことも1つの手です。

バークレーハウスでは、IELTSの対策講座を開講しています。

独学だけで発音のスキルを上げるのは至難の技といえるでしょう。

IELTS満点の日本人講師をはじめ、IELTS対策の指導経験豊かなネイティブ講師が、生徒1人ひとりに寄り添って、徹底的にスピーキング対策を実施しています。

発音に不安がある、より発音のレベルを上げたいという方は、バークレーハウスにお任せください。

バークレーハウスのIELTS対策講座の詳細は以下のページでご覧いただけます。

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