日本人が知らないインドネシア文化
バティック
バティック(Batik)は、インドネシア、マレーシアのろうけつ染め布地の特産品です。特にジャワ島のものが有名なため「ジャワ更紗」と呼ばれることもある。18世紀頃から作られるようになり、用途は腰巻、スカーフ、ハンカチ、パレオ、頭巾など様々なものがあります。2009年にインドネシアのバティックはユネスコの無形文化遺産に認定されました。
渋滞
インドネシアは、交通量や渋滞が日本の比較にならない程の量です。また、日本では見ることがないバイク3~4人乗りも見かけます。親子4人や大人3人など、ヘルメットなしの人もいるので危ないです。しかし、現地在住の日本人から見ると「あたりまえの光景」になるそうです。なぜ3~4人乗りが起きるかのか?それはバスや地下鉄など公共交通機関が貧弱のためです。人口の多さが原因となり、街の交通機関と人との割合があっていません。ラッシュアワーなどでは、車移動の場合は10分程の走行距離も1時間程かかるときもあります。
深夜のぶっちゃけ話しは?
日本で飲みニケーションというと、夜、上司とお酒を飲みながら普段話せないような内容を話します。インドネシアでは国民の9割がイスラーム教で禁酒をするなどの理由もあり、お茶やコーヒー、ソフトドリンクなどのノンアルコール飲料を飲みながら語り合う男性も珍しくないです。
空間・時間の感覚の違い
インドネシア人は密集した状態で住んでいます。また、混むことに慣れています。そのため個人空間はほとんど必要としていないです。時間に対しては、「ゴムのような時間」と例えられることがあります。無限に存在するものであると考えられているのです。そのため政府・自治体の会議でも1時間以上遅れることがあります。また急ぐことが嫌いで、緊急性を感じることがありません。
退職制度
退職制度がないインドネシアでは、老人になっても色々な職業で稼ぐ人がいます。発展途上国であるため、日本にはないような職業もあります。
例①
道路上のドライブスルー:インドネシアで車に乗って交差点で止まると、信号待ちの間に車に来ては、お菓子・飲み物・新聞などを販売する人々がいます。また、車に乗っているお客様のニーズに合わせてアイスドリンクからホットコーヒーなどを販売しています。
例②
街角の健康チェック:インドネシアでの政府系病院はとても混んでいます。検査や手術となると何ヶ月も待たされることがあり問題になっています。富裕層はそれぞれで対応できますが、普通一般の方はそうはいきません。そのため、パサール(市場)や街角など人の多いところで、血圧計と体重計を使ってチェックする仕事をする人がいます。
インドネシア交渉スタイル
インドネシア人は基本的に、相手の話を丁寧に聞き、静かな口調で話します。それは、平和的な雰囲気を作るためです。そのため、恥ずかしい思いをする人がいるのことが許されません。
また、値切り交渉などは当たり前です。インドネシア人は集団主義にそった行動をとります。攻撃的な態度を取ることはありませんが、逆に外国人の多くは忍耐力を必要とします。
時間にとらわれると何事もスムーズにいきませんが、スピード・マネーなどを使った速さや、汚職・軍の影響力もあるので、バランスを取った交渉が必要です。
デヴィ・スカルノ
日本で現在も活躍するデヴィ夫人ですが、インドネシアのスカルノ元大統領第3夫人でした。スカルノ元大統領は一夫多妻の認めているインドネシアで、4人の妻がいました。日本メディアで多く取り上げられているタレントのデヴィ夫人ですが、インドネシアでは立派な大統領夫人なのです。
頭を触らない
ヒンドゥー教で頭は神聖なものであり、イスラム教では子供の頭を撫でると成長が止まるとされています。基本的には東南アジア全体的に頭をなでるのはなるべく避けておいたほうが無難です。