スペイン語 学習


スペイン語を話す国はどんな国?

スペイン語とは世界三大言語のひとつです。スペインはヨーロッパで最も西に位置してます。また、中南米でもスペイン語は話されます。現在、スペイン語は20以上の国や地域で公用語となっています。また母国語として話す人の数は、中国語に次いで世界で2番目に多いとされています。
スペイン 、アルゼンチン、ボリビア、コロンビア、コスタリカ、キューバ、チリ、ドミニカ共和国、エクアドル、エルサルバドル、赤道ギニア共和国、グアテマラ、ホンジュラス、メキシコ、ニカラグア、パナマ、パラグアイ、ペルー、ウルグアイ、ベネズエラなどなど……他には、プエルトリコなどでも話されています。

まとめ情報

正式国名 エスパーニャ王国(スペイン語名:Reino de España)
面積 約50.6万km2
首都 マドリッド
人口 4,738万人(2020年現在)
言語 公用語はスペイン語(Castellano)
カタルーニャ地方ではカタルーニャ語(Catala)、 ガリシア地方ではガリシア語(Galego)、バスク地方ではバスク語(Euskera)が公用語として併用されています。
通貨 ユーロ
宗教 ほとんどがカトリック教徒です。以前はカトリックを国教としていましたが、1987年の憲法により、国教を持たないことを定めました。少数ですが、プロテスタント、ユダヤ教徒、イスラム教の人もいます。
時差 マイナス8時間
チップ スペインにもチップ(プロピーナ Propina)の習慣はありますが、義務というわけではありません。サービスに満足したときなどに、心付けとして渡す程度で充分です。
タクシー:おつりの小銭を渡すかキリのいい金額に切り上げて支払う。
レストラン:店の格によって、一般には料金の5~10%くらい。庶民的な店では、おつりの小銭か1ユーロ程度。バルで飲み物だけなら不要。
ホテル:ベルボーイやルームサービスに対し、1回につき1ユーロ程度。

基礎会話とフレーズ

Buenos dias(ブエノス ディアス)*主に午前中 こんにちは
Hola(オラ)*親しい間がらどうし1日中使用 こんにちは
Buenas tardes(ブエナス タルデス)*主に午後~夕方 こんにちは / こんばんは
Buenas noches(ブエナス ノーチェス) こんばんは
¡Mucho gusto!(ムーチョ グスト) はじめまして
Por Favor(ポル ファボール) お願いします
Adios(アディオス) さようなら
Muchas gracias.(ムーチャス グラシアス) 本当にありがとう
De nada.(デ ナーダ) どういたしまして
Lo siento.(ロ シエント) ごめんなさい
¿Cuanto Cuesta?(クアント クエスタ?) いくらですか?

スペイン語 基礎

① 逆さまの疑問符や感嘆符を文頭に付ける

英語では疑問文と感嘆文に、それぞれクエスチョンマーク「?」とエクスクラメーションマーク「!」を文末に付けますが、スペイン語では文頭と文末の2か所にマークをつけます。さらに、文頭に付けるマークは、以下の文章のように逆さまにして付けることになっています。
いくらですか?:¿Cuanto Cuesta?(クアント クエスタ?)

② シングルクォーテーションやチルダなどのアクセント記号が付く

スペイン語では、Adiós(アディオス)やtelevisión(テレビシオン)のように、アクセント記号がついた母音の部分にアクセントを置いて発音します。

③ 名詞に性別がある

スペイン語には、「男性名詞」「女性名詞」のような名詞の性別があります。男性名詞は padre(お父さん)などの男性に関連する名詞や -o で終わる単語、女性名詞は madre(お母さん)などの女性に関連する名詞や -a で終わる単語というように、主に名詞の意味や語尾によって名詞の性別を区別します。

④ 主語によって動詞が変化する

基本的にスペイン語の動詞には、-ar / -er / -ir の3種類の語尾に分かれます。さらに、それらは yo(一人称「私」)、tú(二人称「君」)、el(三人称「彼」)のような主語の変化によって活用します。

⑤ 形容詞は性数一致が基本

スペイン語では、「性数一致」というルールのもとに形容詞が変化します。「性」は性別を意味し、修飾する名詞が男性名詞か女性名詞かによって、語尾の変化が異なります。また「数」とは名詞の数を表すもので、修飾する名詞が単数または複数かで、さらに異なる形に変化します。

⑥ 語順の自由度が高い

スペイン語の語順は、基本的には「主語 + 動詞 + 目的語や補語」となっています。ところが、SVO や SVC のように順番が固定されている英語に比べて、スペイン語には語順を並び変えても意味が通じやすいという特徴があります。
例えば「Yo quiero esto.(yo:私 quiero:欲しい esto:これ)」という文章を「Qquiero yo esto.」と動詞と主語を入れ替えても、特に違和感なく使うことができるほか「Esto yo quiero.」とすることも可能です。

⑦ 主語を省略しても通じる

スペイン語は主語によって動詞が活用します。例えば hablar(話す)という動詞は、私が話す場合は「hablo」、彼が話す場合は「habla」と活用することから、主語がなくても動詞だけ見れば誰の行動なのかを判断することができるます。

⑧ 状態や存在の「~である」を意味する動詞が2種類ある

英語ではbe動詞(am、are、is)が人や物など、さまざまな対象に使われるのに対して、スペイン語では「ser(セール)」と「estar(エスタール)」の2つを使い分ける必要があります。主に ser は、性質・材質・時間・出身地などの「すぐに変化しないもの」、反対に estar は、体調や天気のような「時間の経過によって変化しそうなもの」を表します。

⑨ 名詞によって冠詞が変化する

どんな名詞なのかを説明するために名詞の前につける冠詞は、日本人にとって分かりにくい存在です。英語には定冠詞「the」や不定冠詞「a、an」がありますが、スペイン語では形容詞と同様に、名詞の性別や数によって冠詞の形が異なります。また、付加する名詞が男性名詞か女性名詞かが分からない場合、性別があいまいな名詞に付加する「中性」の形態も存在します。

⑩ 過去・現在・未来などの時制の表現が複雑

時制とは、動詞によって時間の概念を表す方法で、日本語では「行く」「行った」のように表現されます。一方、英語には「過去」「現在」「未来」の基本時制と、それぞれに対して進行形・完了形・完了進行形があることから、合計12種類の時制が存在することになります。そして英語と同様に、スペイン語にも複雑な時制の表現があります。