IELTS 活用・導入事例のご紹介します。
幼稚園開園と小学校開校以来80年の伝統をもつ日出学園。
現在では、幼稚園、近隣に小学校と中学・高等学校の学舎を擁し、独創的で個性ある総合学園として一貫教育を推進し、伝統を受け継ぎ、私塾的校風のもと、新しい時代を担う豊かな人間力をもった人材の育成に力を入れておられます。今回は日出高等学校の石川先生・生徒の播本さんにバークレーハウスのIELTS対策がどの様に役立っているか、お話を伺いました。
学校法人日出学園高等学校
英語科・広報部 部長 石川先生
日出学園では8年前から英検に限らずTOEFL・TOEICなどの全員受検を行っております。英検に慣れている生徒たちは「合否」のみを見て一喜一憂していましたが、大切なことは「現段階での英語運用能力を知り、今後何をしていくのか考えること」です。TOEIC・TOEFLなど合否のない資格試験を受検することにより、手元に来たスコアシートに記載されたコメントなどを読むことで次なる第一歩を踏み出してほしいと考えています。合格で終わりではなく、これら資格試験は単なる通過点であると生徒たちに理解してほしいです。
また、最近では大学入試などの優遇に多くの資格試験が取り入れられてきました。その中でIELTSを導入した理由としてはその目新しさに加え、日本国内に限らず、世界中(世界140ヶ国以上、10,000を越える機関)で導入されていることや、合否判定ではない、総体的なスコア評価にも魅力を感じたからです。
IELTSの導入が高等学校で進まない理由には大きく2つの側面があると感じています。
1つに「受験料の高さ」と「パスポートが必須」であるというハード面での問題。
2つ目に「知名度の低さ」「認知のされ方」などソフト面での問題があると思います。
このうち、1つ目についてはなかなか変更が難しいと思いますが、2つ目の知名度の低さについては、高校側がIELTSの将来性・未来性を十分に理解できておらず、二の足を踏んでしまっているのかもしれません。本校の教員もそうですが、「よく知らないもの」を学生に紹介するということは責任もあり及び腰になってしまうと思うからです。(弊テストセンターでは学生・教職員の方に広くIELTSの特徴・メリットを知っていただくため、無料のIELTS説明会やセミナーを定期的に開催しております)
これまでの英検やGTEC、TOEICなどでは実現が難しかった海外進学や、大学入試でのさらなる利用幅を広げるなど、生徒たちの進路選択により一層の選択の幅が広がる点です。本校も「国際教育に力を入れている」ことを強みとしていますが、その一方で、特定の国や国内での利用が主たる外部検定しか紹介できていませんでした。「真のグローバル教育を促進する」という目標実現のためにも、世界中で利用されているIELTSを導入することは、生徒たちに新しい進路設計の選択肢を与えられることは大きなメリットと考えています。
また、もう1つ本校の教育方針とも高い親和性があるIELTSの1対1のスピーキング試験にもメリットを感じております。本校ではかねてより「英語4技能」ではなく「英語4技能5領域」の育成を掲げております。「5領域」とは英語のSpeaking能力を更に「会話力」と「プレゼンテーション能力」に細分化し育成を目指すことを言いますが、IELTSのスピーキング試験ではネイティブの試験官と1対1でこの両方のスキルを評価してもらえ、本校の4技能5領域学習の成果を測る面でもメリットを感じております。
試験費用が安くなれば嬉しいですが、それは難しそうですからね(笑)
わたしからは是非、このまま「変わることなく」今の高い質の試験を続けて欲しいです。
ここでいう「変わらない」とは「迎合化しない」という意味で、現地での言語ブームに即した試験では引き続きあってほしいと思います。言語は生き物ですので、常に進化し続けます。その意味では、「現地で実際に今はなされている英語」を確認することは非常に大切です。一方で、日本式の教育に試験が迎合化してしまうと、本当の意味でグローバルに活用できなくなるので、是非、引き続き、今の高いクオリティの試験であってほしいと思います。
バークレーハウスさんの運営母体である株式会社バークレーハウスさんは学校へのネイティブ講師の派遣や対策講座の実施、多言語教育など非常に他分野にわたるうえ、創業40年以上の老舗の企業ということでこれまでの実績も多く安心してお願いできました。また、導入前にも担当者の方が何度も学校に足を運んでくれ、本校や生徒の疑問や要望にも真摯に対応いただいた点も非常にありがたかったです。
現在、本校では前述のバークレーハウスさんの協力の元、「IELTS対策講座」を放課後に開講している他、保護者・生徒向けの説明会も実施しています。また今後は、学校内の会場にてIELTS公式試験の受験を可能にしていき、「説明会⇒対策講座⇒試験⇒進路選択に活かす」という一連の流れをセットで実施していければと思います。
石川先生、本日はお忙しい中ご協力いただきありがとうございました。
学校法人日出学園高等学校 生徒 播本さま
もともと英検をずっと受験していたのですが2級合格後、準1級になかなか合格できずにいました。そんな時にIELTSを知り、違う試験を受けた方が自分の得意分野のWritingが評価されスコアUPにつながるのではと思いました。IELTSでは長めの文章を書くと思いますが元々、書くことが得意だったので自分の得意部分でスコアを伸ばせたと思います。また、学校の授業でもWritingの対策をしていたので得点源になったと思います。
リスニングが英検よりも難しく感じました。最初のパートはそれほど難しくなかったのですが、後半に行くにつれてとても難しく感じました。他の検定と比べて思ったのが、各パート内でも優しい問題・難しい問題が混在していて、優しい問題についてはほかの検定よりもむしろ「簡単だな」と思いましたし、私が必要だったスコアは難しいパートまで完答する必要がないと思ったので「確実に点数になる優しいパートを正確に正答する」ことを意識して対策しました。リーディングについてもそれほど難しすぎるということもなく、共通テストの英語対策の延長線上で十分必要なスコアは取得できました。もちろん完璧に理解することはできませんでしたが、全体の要旨は分かりましたので高校生でも全く手を付けられないということはなく解けました。
確かにネイティブの試験官と1対1での試験なので緊張はとてもしました。でも、他の検定と圧倒的に違うなと感じたのが、流れ作業のようにならずしっかりと問いてくれ、他試験で感じた「受験生が多いから早く終わらせなくては」というようなことが一切なかったです。試験の冒頭では、声がちゃんと聞こえるかなど細かく確認してくれたので、緊張も少し緩み試験に臨めました。試験では、理由をたくさん聞かれたのが難しかったです。
実はIELTS専門の参考書などは今回は買っておらず、英検の準1級対策の参考書と単語帳をそのまま活用して対策しました。Writingのみは通っていた予備校で対策講座があったのでそちらで対策をしました。IELTS専用の教材でなく、英検用の参考書を使いましたが、それでも問題を解いていて「これ、参考書で見たやつだ!」という箇所は多く、十分な対策になったと思いました。
初めての受験で緊張しましたが、まず、入ってすぐに感じたのが「カフェみたいですごくお洒落だなー」と思いました(笑)とても明るく綺麗だったので、受験環境はとても良かったです。
あと、これは当日の感想ではないのですが、IELTSの申込はサイトが全て英語で申込方法が分からなくなってしまい、何度もテストセンターに電話してしまったのですが、そのたびにテストセンターの方が丁寧に教えてくれて本当に助かりました。ありがとうございました。
チャンスがあるなら是非受験してほしいですし、ずっと同じやり方・検定で受験し続けてもうまくいかなくなることもあると思います。それにIELTSは合格・不合格が無く受験したら必ずスコアも出て評価がされますので受験して無駄になることが絶対にありませんので是非、チャレンジして欲しいと思います!
※新型コロナウィルスへの感染対策を徹底した上で写真撮影時のみマスクを外しております。