タスキギー大学は、1881年にアメリカ合衆国アラバマ州タスキギーで設立された歴史的黒人大学で、アフリカ系アメリカ人の教育と職業訓練に力を入れてきた私立のリベラルアーツ大学です。設立者は、教育者ブッカー・T・ワシントンで、彼はアフリカ系アメリカ人の自立と社会的地位向上のために教育の重要性を訴えました。設立当初、タスキギー大学は小規模な農業学校としてスタートし、教育の中心に実用的な職業訓練を据えていました。ワシントンの指導のもと、大学は「教育と仕事の両立」を理念に掲げ、農業、工業、家政学などの実践的なコースを提供しました。とくに、農業教育に力を入れ、農業技術や家政学の発展に貢献しました。また、20世紀には、タスキギー大学は教育の質を高めるために多くの改革をおこない、理工系の学科も設立しました。1920年代には、大学の科学技術教育が注目され、アメリカの農業発展に寄与する技術者や専門家を輩出しました。