セントパトリックスポンティフィカル大学は、1795年に設立されたセントパトリックスカレッジを前身とする、アイルランドでもっとも古い神学教育機関の一つです。17世紀から18世紀、カトリック教徒が多いヨーロッパ、とくにフランスにカトリック司祭の教育機関が設立されていましたが、フランス革命により1792年と1793年にこれらの機関が国家によって押収され、アイルランドで新たな司祭教育機関の設立が急務となったことが背景にあります。その後、セントパトリックスカレッジは神学と哲学に特化したセントパトリックスポンティフィカル大学と、多様な学術分野を提供するメイヌース大学という2つの独立した機関に分かれました。現在も両大学はキャンパスを共有し、学生に豊かな学習環境を提供しています​。同大学は現在も深い信仰と知識をもった卒業生を輩出し、ビジネスや教育など多様な分野に進んでいます。