1885年創立のアリゾナ大学は、アリゾナ州ツーソン市に本部を置く州立大学で、州を代表する大学です。研究に主軸を置いた総合大学で、その規模は全米屈指です。ビジネス、生物学、工学などが人気の専攻分野で、大学院課程も充実しています。キャンパスはメキシコとの国境に近く、ヒスパニック系の学生や中南米からの留学生が多く在籍し、街ではスペイン語が日常的に聞かれることもあります。アリゾナ大学のスポーツチームは強豪リーグPac-12に所属しており、試合は州をあげて盛り上がります。常夏の砂漠地帯に位置するキャンパスは、ヤシの木とスペイン風の茶褐色のレンガ造りの建物が際立ち、個性的です。また、光科学部の研究は国際的に高い評価を受け、NASAとの共同研究により火星探査機《フェニックス》が火星で氷を発見するなど、多くの重要な成果をあげています。このように、アリゾナ大学は教育と研究の両面で優れた環境を提供しています。