国内ボーディングスクールへの進学が子どもたちに与える「価値」とは?
ボーディングスクールとは、世界各国から学生が集まる全寮制の学校のことです。
世界には200校以上のボーディングスクールが存在し、日本国内では約10校のボーディングスクールが開校されています。(2024年8月現在)
ボーディングスクールと聞くと、海外の学校をイメージする方が多いかもしれませんが、近年では国内のボーディングスクールも増えており、あえて海外ではなく国内のボーディングスクールに進学する選択肢も注目されています。
ボーディングスクールとは
ボーディングスクールは、寮のある学校のことで、クラスメイトや教職員とともに生活をする点が最大の特徴です。
週7日を寮で生活する全寮制や、週5日を寮で生活し週末は自宅で過ごす半寮制など、学校によりスタイルはさまざまです。
また、ボーディングスクールは大きく2つのタイプに分けられます。
学校教育法第一条に基づいたカリキュラムで教育をおこなう「一条校」と、全寮制のインターナショナルスクールです。
一条校の場合、卒業すれば日本の高校卒業資格が得られますが、インターナショナルスクールの場合は高卒資格を得られないケースがある点に注意しましょう。
国内・海外のボーディングスクールの違い
国内のボーディングスクールに通うメリットは、費用を抑えて海外スクールと同水準の教育・授業を受けられることです。
海外のボーディングスクールでは年間費用が2,000万円を超えることもありますが、国内ボーディングであれば年間700万円ほどから通うことができます。
費用が異なる理由としては、為替の影響や物価の違いなどがあげられ、国内ボーディングでは通学して寄宿代を抑えるという方法もあります。
POINT -国内ボーディングのメリットは費用以外にも...
海外ボーディングスクールに比べて日本人が多いのも国内ボーディングの特徴。
いきなり海外の学校に一人で通わせるのが不安という方にもおすすめです。
国内ボーディングスクールの主なカリキュラム
次に、国内ボーディングスクールの主なカリキュラムについて解説します。
海外カリキュラム
アメリカ、イギリス、カナダなどの教育カリキュラムを採用している学校を指し、日本にいながら、現地と同等の教育を受けられるのが特徴です。
なかには、IB(国際バカロレア)プログラムを提供している学校も含まれ、卒業後の進路として海外大学も視野に入るでしょう。
国内進学向けカリキュラム
日本の文部科学省の指導要領に基づいたカリキュラムを提供している学校です。
卒業後は日本の大学進学を視野に入れているカリキュラムが特徴です。
国内のおすすめボーディングスクール3校
ボーディングスクールに通うメリットは多いですが、なかでも将来の選択肢が広がりやすい点があげられます。
キャリアについて中学生のうちから学び、生徒どうしでディスカッションすることで、自身のキャリアについて考える機会が必然的に多くなります。
また、教師は外国人が多いので、海外の大学に関する情報を日本の学校よりも入手しやすいです。
最終的に国内の進学先を選ぶとしても、早いうちから多くの情報に触れることで、視野と選択肢が広がるでしょう。
以下では、国内のおすすめボーディングスクールについて紹介します。
ラグビーインターナショナルスクール
英国ラグビースクールは「ザ・ナイン」と呼ばれる名門ボーディングスクール群に属し、約450年の歴史を持つ名門校です。
ラグビースクールジャパンは、タイに続いて海外2校目となる全寮制のボーディングスクールで、2023年に千葉県柏市に日本校が開校されました。
全寮制ではあるものの、生徒に合わせた生活スタイルを提供しており、長期休暇以外は寮に寄宿するフルボーディング、週末だけ自宅で過ごすウィークリーボーディングや通学も選択可能です。
また、11〜18歳までの生徒には、本校と同じイギリス式カリキュラムを提供しており、数学や英語、科学といった主要教科に重点を置き、学年が上がると生徒はより専門的な教科を絞り込んで学習します。
また、同校は「全人教育」という校訓を掲げており、生徒をあらゆる面でサポートしている点も特徴です。
学業や知識だけでなく、感性や人間性の発展にも力を入れており、スポーツやクラブ活動などの課外活動も充実しています。
校内にはラグビー場や演劇室をはじめ、さまざまな施設を備えているほか、長期休暇には北海道ニセコキャンパスでの課外活動なども予定されています。
開校したばかりで柏校の実績はありませんが、英国・タイの同グループ校を卒業した生徒の進路先には、東京大学やケンブリッジ大学、米国アイビーリーグへの進学実績があります。
ハロウジャパン安比校
ハロウジャパン安比校は、世界トップクラスの名門パブリックスクールの一つであるイギリスハロウスクールのグループ校です。
キャンパスは岩手県安比高原に位置しており、校内には寮と直通の図書館やカフェテリア、最新設備を備えたサイエンスセンター、ダンススタジオの入った音楽室などを有しています。
また、「ハウス」システムと呼ばれる、学校内の小さな縦割りのコミュニティを通じて、学年を超えて生徒どうしが助け合う組織を形成しているのが最大の特徴です。
本校と同様にイギリス式カリキュラムを採用しており、生徒たちが学習により集中できる環境づくりをおこなっています。
さらに「スポーツが人間性の根幹を成す」という理念を踏まえ、生徒全員がスポーツや音楽などの芸術活動に関わるよう、カリキュラムの内容が構成されています。
ほかにも、生徒の才能を伸ばす一環としてアート・芸術などの課外活動も充実しており、学業以外の面でも素養を育めるでしょう。
インターナショナルスクールではありますが、日本語カリキュラムがあり16歳以下のすべての生徒が「日本語」を受講することから、国内大学の入試に対応できるレベルの日本語の習得が可能です。
まだ開校して間もないため、安比校の進学実績はありませんが、同グループ校からはオックスフォード大学やケンブリッジ大学、ロンドン大学などの有名大学へ進学しています。
沖縄国際学院 オキナワインターナショナルスクール
沖縄国際学院は、2003年創立のインターナショナルスクールで、那覇キャンパスと南城キャンパスを有しています。
小中学生の全課程を履修可能としており、IB(国際バカロレア)の採用、マルチリンガルを目指す教育方針、少人数指導などが特徴です。
「学校法人」として認められた高等専修学校であることから、文部科学省の大学入学資格付与校の認定を受けており、国内大学への進学もできます。
沖縄国際学院には学生寮がなく、通学するうえで移住が必要となりますが、学校にアクセスしやすい南城市近辺のホームステイを手配しているほか、スクールバスも運行しています。
また、国際理解を深めるうえで課外活動にも力を入れており、さまざまなクラブ活動や文化交流プログラムが充実しているため、生徒はグローバルな知性を育む機会に恵まれています。
卒業後は、ハーバード大学やブリティッシュコロンビア大学、早稲田大学、慶應義塾大学など、国内外の大学への進学実績があります。
国内ボーディングへの進学相談はバークレーハウスへ
日本国内には約10校のボーディングスクールが存在しますが、各校の特徴やカリキュラム、学費や進学実績などは学校によって異なります。
そのため、将来的な進学先やキャリアを見据えて、自分に合ったボーディングスクールを選ぶことが大切です。
しかし、ボーディングスクールの情報はあまり出ていないため、さまざまな選択肢を知るうえでも留学エージェントに相談することをおすすめします。
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