2023/08/17

海外大学の入学時期や進学の流れとは?国別の特徴も紹介

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バークレーハウス編集部 BerkeleyHouse
東京・市ヶ谷にある語学スクール。IELTS公式テストセンターの運営のほか、IELTSやTOEFLの対策講座、英語や中国語をはじめとする40言語に対応した語学教育を提供。

海外大学への進学を考えたとき、海外の大学と日本の大学では、入学時期や進学方法などが異なるため、スケジュールや手続きの方法がわからず不安という人もいるのではないでしょうか。

この記事では、海外大学の入学時期や進学方法、出願時に必要な手続き、海外大学に入学するために必要な英語力の目安などを解説しています。

英語力が足りない場合の入学方法についても説明しているので、英語力が不足している方もぜひチェックしてみてください。

目次

海外大学の入学までの一般的な流れ

海外大学の入試では、まず高校での成績と英語力が選考基準になります。

成績だけではなく他にも、学生の個性やバックグラウンド、リーダーシップ経験など総合的な能力を重視する傾向があります。

出願の際は、志望動機を綴るエッセイや、学生の人格を評価する推薦状などの提出が基本的に必要です。

海外大学の一般的な出願のプロセスは、以下となります。

  1. 情報収集と大学選び
  2. 応募書類の準備
  3. 出願
  4. 選考
  5. 入学許可

上記の選考プロセスでは書類審査に加え、試験や面接がおこなわれる場合もあります。

出願から選考結果通知までは、約6ヶ月から1年程度かかる場合が多く、早めにリサーチや対策を開始しておくことが重要になります。

国別・海外の大学の入学時期・出願に必要なもの

アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア、オランダ、マレーシアの各国の大学へ進学する方法について詳しく紹介します。

入学時期や出願時期、出願に必要な書類など、進学方法は国によって異なります。

自分の行きたい国について、しっかり確認しておきましょう。

アメリカの大学へ進学する方法

世界大学ランキング上位のほとんどを占めるアメリカの大学では、最高峰の教育を受けることができます。

アメリカの大学は2学期制が多く、1月の春入学と9月の秋入学が一般的です。

ほとんどの大学では、秋入学の出願時期が11月〜2月、春入学の出願時期が8月〜9月です。

出願に必要なものは、下記となります。

  • 成績証明書
  • エッセイ
  • 推薦状
  • TOEFLスコア

また、アメリカの大学入試では、学生の個性や総合的な能力を重視し、学外活動などの経験も評価される傾向です。

アメリカ留学について気になる方は、こちらもチェックしてみてください。

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イギリスの大学へ進学する方法

世界最高峰の教育を提供しているイギリスの大学では、各大学が特化している分野が異なるため、専門的な学問を深く学ぶことができます。

イギリス大学の入学時期は9月が一般的ですが、大学によっては1月入学もあります。

出願時期は、毎年9月〜1月までです。

出願の際は、下記の提出が求められます。

  • 成績証明書
  • エッセイ
  • 推薦状
  • IELTSスコア

イギリスの大学には、日本の高校卒業者が、直接入学することはできません。

大学と提携しているファウンデーションコースで英語力と一般教養科目を学んでから、大学の1年生に入学が許されます。

またイギリスの大学は、3年間で卒業できます。

イギリスではすべての大学において、UCASと呼ばれる出願ポータルを利用してオンラインで出願をします。

USCASでは、一度に最大5つのコースに出願が可能です。

出願時には、最大4000字までの志望動機の入力が必須なので、入学したいコースの学問への意気込みや興味などを、しっかり英語でアピールすることが重要です。

イギリス留学に興味のある方はぜひ、こちらもあわせて読んでみてください。

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カナダの大学へ進学する方法

カナダは、お隣の国アメリカに比べて学費が安価で、物価が安く治安も良いため、留学先として人気が高く世界中から多くの留学生が集まります。

カナダの大学の入学時期は9月、1月、5月で、多くの学生が9月入学を選択します。

出願時期は各大学によって異なりますが、9月入学の場合、前年の9月からスタートし、出願期限は1月中旬〜5月下旬の間に設けられている場合が多いです。

近年のカナダの大学入試では、オンラインで願書を提出するのが一般的になっています。

出願の際に必要なものは、下記です。

  • 成績証明書
  • IELTSスコア
  • TOEFLスコア

カナダ留学の費用について気になった方は、こちらをチェック!

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オーストラリアの大学へ進学する方法

オーストラリアは高い教育水準と快適な生活環境が人気の理由で、イギリスやアメリカに次いで、世界で3番目に多くの留学生が集まる留学先となっています。

オーストラリアの大学はほとんどが3学期制で、2月、7月、10月の入学が一般的です。

オーストラリアの大学入試では、出願期限が明確でないことが多く、年間を通していつでも出願をすることが可能です。

出願に必要なものは、成績証明書、卒業証明書、パスポートのみとシンプルです。

日本のような入学希望者が一斉に受ける試験のようなものはなく、英語力(IELTSやTOEFLなどのスコア)と高校の成績で合否が決定されます。

オーストラリアの大学に日本の高校卒業生が入学するには、イギリスと同じように大学付属のファウンデーションコースである、TAFEに入学し、英語力と一般教養課程の勉強を終了してから、大学に入学していきます。

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オランダの大学へ進学する方法

オランダはヨーロッパのなかでも留学先として人気が高く、国際色豊かな教育環境が魅力的です。

英語圏よりも物価や授業料を抑えられるうえ、英語で授業を受けられるというメリットがあります。

オランダの大学の入学時期は9月が一般的で、出願時期は基本的に11月〜1月になります。

オランダの大学は ”studylink” というサイトを通して、オンラインで出願をおこないます。

出願に必要なものは、以下が求められます。

  • 成績証明書
  • 卒業証明書
  • IELTSスコア
  • TOEFLスコア

マレーシアの大学へ進学する方法

マレーシアの大学留学は、物価と授業料が安いため留学費用を圧倒的に抑えられます。

また、入学時に求められる英語力も比較的低いのが特徴です。

世界各国から留学生が集まっており、多国籍な環境で勉強することができます。

マレーシアの大学では3月と8月の入学が主流ですが、その他の時期にも年に2〜5回程度の入学チャンスがあります。

出願に必要なものは、下記のみです。

  • 成績証明書
  • 卒業証明書
  • パスポート

日本のような入学希望者が一斉に受ける試験のようなものはなく、英語力(IELTSやTOEFLなどのスコア)と、高校の成績で合否が決定されます。

海外大学入学に必要な手続き

海外大学へ入学する際に必要な書類・ビザの準備や住居の手配、現地情報のリサーチ、奨学金について解説します。

書類の準備

海外大学へ出願する際に必要となる主な書類について説明します。

  • 願書:大学・学部によって指定の形式などが異なるため、公式HPなどを要確認。
  • 最終学歴の成績証明書:最終学歴や成績を証明する書類。英文で記されたもの。
  • 卒業証明書:出願時点で学校に在学している場合は、卒業見込み証明書を提出する。英文で記されたもの。
  • エッセイ:自己PRや志望動機などを記述する文章。提出前に先生などに添削してもらいましょう。
  • 推薦状:英文で記されたもの。信頼できる先生に早めに頼んでおきましょう。
  • 英語力を証明するもの:TOEFLやIELTSのスコアなど、英語力を示す試験結果

大学・コースごとに手続き方法や時期も異なるため、各大学の公式HPで最新情報をきちんと確認するようにしましょう。

書類提出の締切も学校・学部によって様々なので、事前に把握しておく必要があります。

締切や出願時期が明確でない場合も、出願の手続きは遅くても入学の3ヶ月前までには終わらせることをおすすめします。

ビザ・住居などの手配や、現地情報のリサーチ

大学から入学許可が下りたあとは、ビザや住居、保険などの手配が必要です。

ビザの申請手続きには時間がかかる場合がありますので、入学許可をもらったらなるべく早めに申請を始めることをおすすめします。

海外保険にもさまざまな種類があるので、自分に合った保険を探しておきましょう。

また、現地の情報も事前にリサーチしておくと安心です。

現地の生活環境や文化、必要な生活用品などを把握しておくことで、スムーズかつ的確に準備ができます。

留学エージェントや大学のサポートを活用しながら、しっかりと準備を整えましょう。

奨学金の活用も検討しよう

海外大学への進学時には費用がネックとなることがありますが、奨学金を活用することで負担を大幅に軽減できる場合があります。

奨学金の種類は、留学先や国別のものや、留学の目的や専攻分野に基づくものなど様々です。

自分に合った奨学金を見つけて活用することが、留学費用を抑えることにつながります。

海外大学への留学方法いろいろ

海外大学への留学方法は多岐にわたります。

留学の種類や目的によって、おすすめの留学スタイルは異なります。

ここでは、主な留学の種類として、語学留学・休学留学または認定留学・交換留学について解説します。

語学留学(短期)

語学留学は、英語などの言語習得を目的とした短期間の留学です。

短期留学では、現地の語学学校に通うことで、語学の習得のみに集中した勉強ができます。

短期留学の期間はコースによって異なりますが、目安としては1週間〜3ヶ月です。

短期間の語学留学は、学校や仕事の休みを活用して留学できるうえ、英語初心者に向けたプログラムやコースも豊富にあるため、社会人や大学生にも人気が高いです。

休学留学と認定留学

休学留学は、一時的に日本の大学を休学して海外の大学に留学する方法です。

一方、認定留学は日本の大学と提携している海外の大学に留学する制度です。

休学留学では、日本で在学している大学を休学する必要がありますが、認定留学では提携校のカリキュラムに基づいて、日本の大学を休学しなくても進学ができます。

ただし、認定留学では、留学期間中も大学に在籍している扱いになるため、留学先の大学と重複して学費を払わなければならないなどのデメリットもあります。

それぞれメリット・注意点が異なるので、自分の目的に応じて選びましょう。

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交換留学

交換留学は、日本の大学と海外の大学との提携プログラムにより、互いの学生が相手国の大学で学ぶ制度です。

交換留学の期間は、1週間〜1ヶ月程度の短いものから、1年間程度のものもあります。

交換留学の場合は、留学できる国や学校があらかじめ指定されているため、休学留学より自由度は下がってしまいます。

また、留学できる人数の制限や、留学できる成績の条件などの指定が厳しいことも多いです。

海外大学への入学に必要な英語力とは

ほとんどの海外大学では、英語力を測るテストのスコア(IELTS、TOEFL、英検など)が重要な入学基準の一つになっています。

必要な英語力は、学校や学部、留学の種類や目的によっても異なります。

必要な英語力

  • 一般的には、IELTSのOAスコア6.0〜6.5以上、TOEFL iBTのスコア60〜80以上、英検準1以上などが目安とされています。
  • 名門大学や難関大学になるとIELTSのOAスコア7.0以上や、TOEFL iBT100以上を求められることもあります。

英語力が足りない場合の選択肢

英語力が不足している場合でも「条件付き入学」という制度を利用して、海外の大学に入学できる場合があります。

条件付き入学制度を導入している国は、以下となります。

  • アメリカ
  • イギリス
  • カナダ
  • オーストラリア
  • マレーシア

条件付き入学では、英語力が基準を下回っていても、成績やその他の条件が基準を満たしていれば、大学から仮合格をもらうことができます。

条件付き入学の条件とは?

  • 条件付き入学では、入学までに「ファンデーションコース」、「大学付属の語学コース」と呼ばれる入学準備コースを受講し、修了することが条件になります。

ファンデーションコースでは、大学の授業についていける英語力や授業の受け方などを身につけます。

アメリカ、カナダの大学では、大学付属の語学コースを修了、イギリス、オーストラリアの大学では、フォンデーションコースを修了することを条件に入学が許可されます。

下記の記事では、イギリスのファウンデーションコースについて紹介しています。

イギリス留学を検討している方はあわせて、ぜひこちらも読んでみてください。

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まとめ

今回は、海外大学へ進学する方や出願に必要なもの、入学時に必要な手続き、海外大学入学に必要な英語力などについて解説しました。

よりスムーズな情報収集や手続きをおこなうには、留学エージェントに相談するのがおすすめです。

英語スクールとして創業50年のノウハウをもつバークレーハウスでは、留学支援や、海外大学出願に必要なIELTSやTOEFLの試験対策レッスンもおこなっています。

IELTSを知り尽くした講師陣が、初受験の方もスコアアップを目指す方にも最適なレッスンを提供します。

海外留学を目指している方はぜひ一度、留学カウンセリングを受けてみませんか?

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