2022/05/02

中学生からの英検挑戦!受験すべき級と英検取得のメリットを紹介

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バークレーハウス編集部 BerkeleyHouse
東京・市ヶ谷にある語学スクール。IELTS公式テストセンターの運営のほか、IELTSやTOEFLの対策講座、英語や中国語をはじめとする40言語に対応した語学教育を提供。

英語力を証明する資格試験といえば英検です。

特に、中学校からは英語学習が本格化し、高校受験や将来の夢のために英検を受験しようと考える方もいるでしょう。

今回は、
・「中学生は何級から受験すべき?」
・「中学卒業までに取得しておきたい級は?」

とお悩みの方へ向け、各級の難易度や受験する目安となる年齢を解説します。

目次

中学生から英検を受験!何級から受験すべき?

英検は、5級~1級まで計7段階に級位が設定されています。

中学生から受験するのであれば、何級からが良いのでしょうか。

全くの初心者であれば5級から

「小学校の英語の授業でしか英語を習ったことがない」、「英会話教室やスクールにも通ったことがない」という場合は、まず5級からスタートするのが良いでしょう。

英検5級の難易度は「中学校初級程度」とされ、英語学習の入門編となる級だといえます。

アルファベットの書き方をはじめ、スペルの覚え方や文法の考え方、英語音声の聴き取り方などの基礎をしっかり学習して、身につける必要があります。

5級の試験で取り上げられる題材は、家族やスポーツなど身近な日常会話。それを元に、基礎的な英単語や文法の並べ替え・語句補助問題が出題されます。必要な語彙数はおよそ600語だといわれており、中学1年生レベルの英単語をしっかり身につけることでカバーできます。

5級ではリーディングとリスニングの2技能が測られ、合否が決まります。

その後合否に関係なく、録音形式のスピーキング試験を任意で受験できます。

また、リスニング対策として実際のリスニング音声に慣れておくことも大切です。

英語音声に慣れていないと、単語の正しい発音やアクセントを聴き取るために時間がかかってしまいます。

英語学習の経験者は4級が目安

「子どもの頃から英語を習っていた」、「英語の教材で勉強をしていた」という場合は、4級から挑戦することをおすすめします。

4級の難易度は「中学校中級程度」だとされており、5級と比べるとさらに実用的な英語の問題が出題されます。

リーディング・リスニングの2技能の設問がある他、任意のスピーキング試験があることは5級と共通しています。

4級合格に必要な語彙数はおよそ1,300語だとされ、中学2年生レベルの単語が主に出題されます。

単語帳やテキストで語彙力を増やすことはもちろん、過去問を解いて問題の形式に慣れることも大切です。

4級から取り上げられる題材は、5級と同じく日常生活に関するものが多い傾向にあります。

しかし、アナウンスや海外の文化に関する話題なども出題され、対応しなければならない範囲がやや広がっていることが特徴として挙げられます。

上記については、あくまでも目安として考えてみてください。

というのも、英語の学習経験や習得速度は人によってさまざまです。

年齢や学年にこだわり過ぎず、自身の英語力に合わせた級から挑戦すると良いでしょう。

中学生が目標にすべきは何級?

中学生と一言でいっても、英語の学習歴や得手・不得手は人によって異なります。

「どの級を取得すべき」ということは一概にいえませんが、以下では受験年齢の目安を紹介します。目標を立てる際の参考にしてみてください。

中学1~2年で受験するなら5~4級を取っておくと良い

5~4級は、中学英語の基礎を固めるのに最適な級です。

中学校初級・中級程度の単語と文法をしっかり定着させることで、その後の英語学習も進めやすくなります。

5~4級までは、短文の語句補助や並べ替え、イラストの内容説明問題が多く出題されます。

学校の教科書やテキストで頻出する単語は、必ず理解できるようトレーニングしましょう。

4級からは比較級をはじめ、過去形や未来形、最上級などの問題も出題されます。

英検の5~4級では学校で学ぶ英語の基礎をおろそかにしないことが重要です。

学校で習った英語の復習と過去問の解答に、バランスよく取り組むと効果的です。

中学卒業までに3級取得が理想

英検3級の難易度は「中学校卒業程度」とされ、リーディング・リスニングに加えて、ライティング・スピーキング試験が行われます。

文部科学省も、中学校卒業時点での英語力の達成目標として英検3級を挙げており、3級は中学英語の総仕上げにあたる級だといえるでしょう。

従って、中学校卒業までに英検3級を取得するのが理想です。

3級で必要な語彙は1,250~2,100語。中学卒業レベルの語彙力が求められるのはもちろんですが、スピーキング試験の導入にともない英語で状況を説明する力、自身の意見を伝える力も試されます。同時に正しい発音やアクセント、聴き取りやすい声量なども評価対象となります。
ライティングの設問では、25~40語前後の英作文を書く問題が出題され、これまでの語彙・文法の力が試される内容となっています。制限時間内に英作文が書けるよう、単語と文法の復習、英文の構成をしっかり復習しましょう。

このように3級では受験する技能が増えて、5~4級と比べるとハードルが高く感じられるかもしれません。

しかし、英検に合格すれば「中学3年間の英語の基本ができている」という証明になり、自信がつきます。

高校受験や高校入学後の英語学習もスムーズに進められるでしょう。

自信があれば準2級に挑戦

「英語力に自信がある」「高校レベルの英語を先取りしたい」という場合は、準2級に挑戦するのも手です。

準2級で求められる英語力は高校中級程度で、合格に必要となる語彙数は2,600~3,600語だとされています。

加えて、科学や環境問題、教育など社会性のある、やや専門的な話題が長文読解の題材として登場することも特記すべき事柄です。

中学生のうちに準2級に合格できれば、高校へ入学後の英語の授業にも自信を持って取り組めるでしょう。

中学生のうちに英検を取得するメリット

英語の基礎力アップや高校入試時の優遇など、中学生から英検に挑戦して合格すると、さまざまなメリットがあります。

以下に、メリットの一例をいくつかまとめました。

早いうちから客観的に英語力を測れる

子どものうちは、英語力を測る機会がなかなかないものです。

「自分の英語力はどの程度なのか」、「どの程度なら理解できるのか」ということが判断しにくく、授業で習い始めてしばらくしてから自身の得手・不得手に気づくケースも少なくありません。

中学のうちに英検を受験することで、自分の総合的な英語力や得手・不得手な技能に気づくことができます。

自分の英語力が判定できれば、その後の英語学習のモチベーション維持にもつなげられるでしょう。

また、「どんなことが苦手なのか」がわかることで、弱点対策も練りやすくなります。

英語学習を習慣化できる

中学生の場合、英検の学習を学校の英語学習と並行して進めることになります。

英検合格のためには、計画的な学習が不可欠です。

英語の技能はいずれも短時間で身につくものではなく、長期に渡って根気強く学習しなくてはなりません。

英検合格に向けて、
「どう勉強すれば間に合うか」
「どんな方法で勉強すればより身につきやすいか」
この思考を重ねていくうちに、自然と英語学習を習慣化できます。

外部試験の雰囲気に慣れることができる

英検は、自身の学校とは違う外部の試験会場で受験するケースがあります。

いつもと異なる雰囲気のなかで受験するため、緊張してしまうこともあるでしょう。

英検を継続して受験することで、外部試験の雰囲気に慣れることができます。

周囲の雰囲気に左右されず、緊張せずに実力を発揮できるようになるでしょう。

高校入試で優遇されることもある

中学生の場合、英検3級~準2級程度の資格を取得しておくと高校入試で優遇されることがあります。

具体的には内申点に加点されたり、場合によっては、学科試験が免除されたりすることも。

気が早いと感じる方もいるかもしれませんが、高校受験や大学受験などの場面で英検の資格やスキルが役に立つことは間違いありません。

中学生が英語の勉強でつまずきやすいポイント

英検の5~3級では、中学英語の基礎・応用力が求められます。

確実に合格を狙うには、中学英語でつまずきやすい部分を知っておくことが重要です。

以下、中学生が特につまずきやすいポイントをまとめました。

英単語の習得

英単語を覚えるのが苦手なケース。

そもそも英単語の習得が不十分だと、文章を読んだり書いたりするのに苦労します。

英単語の習得につまずいてしまう原因はさまざまですが、主に以下のような原因が考えられます。

  • 学習時間が不十分
  • 書き取りまたは音読だけを行っている

学習時間が不十分な場合は、単語を覚える時間をしっかり確保しましょう。

そのうえで、「聞く・読む・話す・書く」という4つの基本を意識して勉強することが大切です。

単語を何となくノートへ書き写しただけ、または音読だけで完結してしまっているケースが挙げられます。
書き取りを重ねることで単語のスペルは覚えられるかもしれませんが、書き取りだけでは単語の意味や読み方、正しい発音などを身につけられません。

同じく、音読だけをしていても正しいスペルや意味を覚えるのは難しいでしょう。

単語レベルが複雑になればなるほど、この傾向は強くなります。

両者のパターンに共通しているのが、英語4技能である「聞く・読む・話す・書く」のうち一部の技能に偏った学習をしてしまっている点です。

単語を完璧に覚えるためには、4技能をカバーすることを前提に学習する必要があります。

たとえば「スペルはすぐ覚えられるが和訳を覚えるのが苦手」という方は、その英単語に関連しそうなストーリーやイメージを自分なりに膨らませましょう。

「ask(たずねる・頼む)」なら「誰かが頼み事をしているシーン」、「bright(明るい)」なら「電球などが明るく光っているシーン」など、映像をイメージしながら単語を覚えると効果的です。

苦手意識が強く、「どこから手をつけていいのかわからない」という場合は「和訳・発音を先に確認する」⇒「その後スペルを覚える」という手順で単語を覚えるとよいでしょう。

最初に和訳を知っておくと単語のイメージを膨らませやすくなり、記憶に定着させやすくなるためです。

英文法の習得

英文法は、英文を構成するルール・法則です。

英文法でつまずく要因としては、「覚える文法の優先順位がつけられていない」ということが考えられます。

特に、英語に対して苦手意識を持っている中学生は、「英文法は複雑なルールが多く覚えるのが大変」という誤解をしていることもあります。

しかし、中学英語の主な文法は、細かく分類しても一般動詞・be動詞・肯定文・疑問文・否定文・時制6種類です。

中学英語では、「be動詞×肯定文×現在形」「一般動詞×疑問文×未来形」のように、まず文法同士の組み合わせパターンをいかに多く記憶に定着させるかが重要となってきます。

I am from Tokyo.(私は東京出身です)→be動詞×肯定文×現在形
Will you go to the supermarket?(あなたは今からスーパーへ行くつもりですか?)→一般動詞×疑問文×未来形

このように、文法同士を組み合わせていくと、さまざまなパターンが生まれます。

しかし、中学英語では複雑な文法の組み合わせはほとんど出題されません。

まずは基本の文法の組み合わせパターンをしっかり身につけましょう。

英検合格のためには専用の対策も必要

英検の5~3級では、中学レベルの英語力が試されます。

中学生から受験する場合、「学校の英語の勉強さえしておけば良いのでは?」と考える方もいるのではないでしょうか。

しかし、必ずしもそうとは限りません。

出題範囲は確かに合致していますが、学校の試験と英検の試験は出題形式が大きく異なります。

学校の教科書や問題集で学習を進めることももちろん大切ですが、過去問を解いて問題の形式に慣れることも需要なのです。

加えて3級からは、学校の勉強だけでは対策が難しいスピーキング試験が導入されます。学校で学ぶ英語と並行して、英検対策を進めるのがベストです。

「中学生から英検に挑戦したい」とお考えの方は、バークレーハウス語学センターへお任せください。

英検を知り尽くした、指導経験豊富な日本人講師・ネイティブ講師のマンツーマン指導のもと、英検5級から1級までの対策を実施しています。

また、1人では対策が難しいスピーキングに特化した講座の受講も可能です。

ネイティブ講師による正しい発音のレクチャー、日本人講師によるわかりやすい発音のコツなどを学習できます。

バークレーハウス語学センターの英検対策に関する詳細は、こちらの「実用英語技能検定」でご覧いただけます。

英検対策は、長年の指導経験と実績のあるバークレーハウス語学センターにぜひご相談ください。

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