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中学校・高校の英語で5文型を勉強しました。
英語の5文型とは主語、動詞、目的語、補語の4つの要素からなる5つの文型にあらゆる文を分類するというものです。
1904年にC.T.Onionsという人が "Advanced English Syntax"という論文を書いてそこから始まったと言われています。しかし、Onionsはこれを5文型ではなく動詞の5つのパターンとして書きました。動詞のパターンには、V、 VO、VC、 VOO、VOCのパターンがあると言うのです。この5パターンに主語Sをつけると5文型になります。 1954年にはA.S.Hornbyという人が"A Guide to Patterns & Usage"という本で動詞のパターンを20種類以上にしました。 しかし、日本での動詞のパターンは5つのまま今日に至っています。
中学生用の英語参考書などには、主語、動詞、目的語、補語は文の主要な要素で、その他の部分は省いても意味が通じるなどと説明してありますが、5文型では意味は関係ありません。英語の5文型を勉強するとき、意味を考えると混乱しますので単に形(形式、構造)だけを考えます。
例えば、以下の2つの文は同じ内容を表しているのに文型が異なります。
上の文の"I reached the station"の"the station"は主要な要素なのに、"I arrived at the stationのthe station"は主要な要素では無いというのは意味と形をごちゃまぜにした考えです。
同様に、
も同じです。
更に、同じ動詞でも
も同じ意味なのに文型が異なります。 5文型は英語の構造だけに着目していて意味は無視しているのです。ですから、意味からこの文型を説明しようとすると首尾一貫したものでなくなります。
「英語の文型を形(形態、構造)ではなく意味で考える」という方法もあります。これは英語参考書ではなく言語学の書籍などに紹介されています。
5W1Hというのを覚えているでしょうか?中学か高校の国語の授業で出てきたと思います。これは、文を書くとき過不足なく内容を伝える場合に必要な項目です。
この5W1Hを使って英語文型を作るのですが、実はこれだけでは充分でないので「Whom(誰に)」と「What(何を)」の2つ足します。そして、 「Why(何故)」と「How(どのように)」を引きます。 そうすると、
の6つになります。 なぜこのような操作をするかというと、人間の行動を表現しようとする時に「Whom(誰に)」と「What(何を)」という表現は必要だからです。 「太郎君は母に日にお母さんにお花をあげた」 「花子さんはバレンタインデーに太郎君にチョコレートを贈った」 というような文で「Whom(誰に)」と「What(何を)」は必要なので追加しました。 こうすると8要素になってしまうので、あまり使わない「Why(何故)」と「How(どのように)」を引きました。8要素だと少し多すぎて覚えにくくなります。
この6要素を英語の順番にすると、
(Who誰が)+(What何する)+(Whom誰に)+(What何を)+(Whenいつ)+(Where何処で)
となります。
この6つの要素からなる構文が英語を話す時に必要なのです。これがいつも全て必要なわけではなく、「When(いつ)」や「Where(何処で)」が出てこないこともあります。 この6つの要素は英語に限ったことではなく、日本語でも同じです。 前に出て来た6つの文は
と同じ内容を表しているので6要素も同じになります。
よく考えれば、この5W1Hというのは当たり前のことです。 英語を話すというのは、この (Who誰が)+(What何する)+(Whom誰を)+(What何を)+(Whenいつ)+(Where何処で) という順番に英単語を並べることです。 ただ、動詞によっては(Whom誰を)と(What何を)をそのまま置けばよいものと、at やwith、 ofなどの前置詞が必要になる場合があるということです。どうつなげるかは、Hornbyが分類したように20以上あります。しかし、それを今全部覚える必要はなく、動詞の意味を覚えるときに一緒に動詞の使い方(語法)を覚えればよいのです。
最後に、「When(いつ)」や「Where(何処で)」はどう表現するでしょうか? この2つは「いつ」なら「昨日」(yesterday)や「夏に」(in summer)のように、副詞1語で表現する場合と前置詞を使って表現する場合があります。「何処で」も同様に「ここで」(here)や「公園で」(in the park) のように副詞と前置詞で表現できます。